銀神1
□はじめての気持ち
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「殴らないアル!!」
銀時の頭のなかはパニック状態だった。
(ちょっ…神楽…何か最近おかしいと思ったら…何々?この雰囲気…俺に裸を見られてるくせに手を解放してくれない…だからと言って何か俺鼻血何か出してるし…矛盾しまくりだし、何か神楽ちゃんけっこういいからだしてた…いやいやいや!!!違うから!!銀さん違うから!)
葛藤してるうちに神楽は攻めるように発言した。
「銀ちゃんは私を女と思ったことないアルカ…?」
「え…それはつまり女と思ってほしいってことか?」
「な…!何でそうなるアル」
「…いや、ぶっちゃけ言うと最近のお前何かおかしかったぞ…」
何となく気付かれていたことに驚きを隠せない神楽はそのまま勢いで、
「〜まだわからないアルカ!!変なのは銀ちゃんのせいアルヨ!!…銀ちゃんが多分好きだからアル!!!」
その場に帰る沈黙…
言ってしまった神楽は
顔がさらにゆでダコに、
銀時はというと相変わらず鼻から血を出し固まっている
もう全裸なのが恥ずかしくないくらいに二人はただ互いを見つめあっていた。
神楽もこのままでは風呂に入れないので、とりあえず、固まっている銀時を外に出して、そのままお風呂に入った。
出された銀時は血を流しながらただ放心していた。
それから、二時間がすぎ…
時刻は午後22時半。そろそろ寝る時間になった。
相変わらず二人は互いに背を向けあって無言の続く万事屋の室内。
銀時はというと、鼻血は止まったがまだ放心状態から抜け出せない状態だった。
というのも、神楽の裸を見てしまったことと、いきなりの告白されたことで頭の中はぐちゃぐちゃだった。
「…やべぇーよ…いきなりすぎてさ…とりあえず苺牛乳…」
「…何がやばいアルカ。勝手に風呂に入ってきたのはお前ダロ。」
「えっ…聞いてたの?俺の一人言……とりあえず苺牛乳…」
話をそらそうとする銀時に神楽は無性に腹がたった。
「…なんで、話を反らすアルカ…」 「え…?」
「…いきなり告白してしまったのは謝るアル…でも何でさっきから話を反らすアルカ…」
もう泣きかけの神楽につい銀時は神楽を軽く抱き締めた。
「…ちげぇーよ…反らしちゃいねーさ…」
「嘘アル。」
「おめぇの全裸や告白とかで頭が混乱してるの、銀さん…」