番外編

□黒子夢
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※主人公の名前出て来ません。
黒子との会話がほとんどです。

黒子が好きすぎて勢いで書いてしまったもの









練習着の二人が人の少ない道を歩いている










「なぁ…黒子」




「なんですか」




「…その…だな」



「はっきりしてください」



「…嫌じゃねーの?」



「なにがですか?」



「その…次の試合の相手」




黒子は一瞬だけ寂しそうな顔した




「あぁ…そのことですか」




だけど彼はすぐにいつもの冷静な顔になった




「ほら、元相棒だし…」




「…別に今の相棒は火神君ですから」




そう言って黒子は下を向いた




「…そっか」




「……」




「……」




「…でも、正直不安です」




「えっ…?」




「桃井さんと約束してしまいましたが…」




≪約束します。青峰君に勝つと≫




「あぁ…」




「彼は強いです。それも圧倒的に」




「うん」




「今の火神君でも勝てるかどうか…最悪の場合…「圧倒的な点差で負けてしまうかも」え…?」




それまで下を向いていた黒子が顔を上げた





「…今、そう考えただろ」




「…少しだけ」




「じゃあ負けるかもな」




「っ…」




「確かに青峰は強い…。お前の話を聞いててよくわかった。だけど先輩たちは諦めてないだろ?火神だって…」





「…」





「みんなが勝ちたい!って思ってんのに誰か一人がそんな弱気ならどんなに頑張ったって負けるに決まってる」





「あ…」





「もし、負けてもみんな全力で戦ったのとじゃ結構違うもんだぜ?」





「…そのとうりかもしれません」





「だろ?お前一人で戦ってんじゃねーんだからよっ」




「まさか君に教えられるとは思いませんでした」




「ひでぇーな」




「でも、君に話して良かったです」




「いつでも相談に乗ってやるよっ」




「それは遠慮しておきます」




「なんでだよ!」




「嘘です。機会があったらまた聞いて下さい」




「嘘かよ…。まっいいか〜なぁー黒子ぉー」



「なんでしょう?」



「コンビニでアイス買おうぜー」



「監督に怒られちゃいますよ?買い出しの途中ですし…」



「今日は俺が奢ってやる」




ズボンから財布を取り出し黒子に見せる




「それなら行きましょう」




「おう!」





















そして桐皇との試合。


誠凛は圧倒的な点差で負けた。


けれども、みんな最後まで諦めず戦った。



その目には涙はなく、誰も後悔はしていなかった。













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