とある魔術の禁書目録
□本当は 一上+打ち止め+インデックス
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「あ、迷子の人だー!!ってインデックスはインデックスは大きな声を出しながら打ち止めの真似をしてみたり!!」
などと片手にジュースの缶を持ちながら走ってきた純白のシスター。
「ミサカはインデックスを映画に誘いに来たんだよってミサカはミサカは、はしゃぎながら真実を明かしてみる!」
二人の少女はアニメについて意気投合しながら話している。
「こう、いつもこんな日が続けばいいのにな・・・」
上条は呟いた。
しかし、彼の右手に幻想殺しが宿る限りそんな日は来ないだろう。
だが彼にとってそんな日々が幸せだと思っている自分にはまだ気づいていない。
「おい、上条」
「妹達からの伝言だ」
一方通行は一方的に話し始めた。
「『お前はアイツ等の命の恩人で泥の中を這いずり回るような腐りきった人生の中でたった一人、自分たちだけを見つめてくれた。
ドス黒くて暗い闇ン中に手を差し伸べてくれた。礼を言う。』だとよ。それが一体どれほどの救いだが分かンねェがな。」
言い終えると一方通行は舌打ちをして
「打ち止め帰るぞ」
そっけなく言い放つと一人背を向けて行ってしまった。
打ち止めもその後を追うが最後に上条にこう言った。
「つまりアナタはあの人の『ヒーロー』ってことなんだよってミサカはミサカはあの人の言った言葉を分かりやすく教えてあげてみる」
それだけ言うとさっさと一方通行のもとへ行ってしまった。
上条はその時今まで見たことのないような顔をしていたという。