novel

□後悔は追憶の中に 1
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ミーの周りには変な人ばかりいますー。

「てんめー待ちやがれクソガエル!!」
「嫌です堕王子ー」

今日もミーを執拗に追いかけ回すグチャグチャモップ頭━ベルセンパイ。

「ゲロッ」

ミーのではない後頭部に3つの細長い衝撃を感じ、適当な声を上げておく。

「ししっ、誰が堕王子だって?」
「幼気な後輩をいじめる質と性格の悪い自称王子ベルセンパイのこと…。いでっ!!」
「燃やされてーの?つかてめーの何処が幼気なんだよ!!」
「えっ、ミーどう見てもいじらしさMAXだと思うんですけどーまだ10代ですしー」
「はいはいそこまでっ!」

骨張ったでかい手をポンポンと合わせて殺し合う2秒前といった様子のミー達を諌めるのは、モヒカンっぽい派手な頭髪にサングラス、いかつい筋肉質の体にふんわりとした白色のフリルエプロンを纏ったオカマ━ルッスセンパイ。

「あっ、ルッスセンパイこんにちは。今日も歳と外見と言動がちぐはぐですねー」
「うっわぁもうそのエプロンやめろよ」
「「キモいから」」
「どうして急に息が合うのよ!」
「う゛お゛ぉいうるせぇぞてめぇら!!」

暫く黙々と報告書を書いていたスクアーロ隊長が、堪忍袋の尾が切れたと言わんばかりに椅子を倒す勢いで立ち上がる。

「いやー、隊長には負けますよー」
「んだとぉぉ!!?」

こめかみを引攣らせながら怒鳴りまくって、今日も元気だなー。

「ふん、だから作戦隊長は俺の方が適任だと言ったのだ」

意味も脈絡もない言葉をしたり顔で言うレヴィさん。

「少なくともムッツリには務まらねぇっつの」
「ベル貴様!!」
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