無気力系女子のゆるふわデイズ
□高校生になる。
1ページ/1ページ
《無気力系女子》
中学の頃友達に散々言われてきた言葉。
別に人と関わるのが嫌な訳じゃない。かと言って、コミュ障という訳でもない。
ただ、めんどくさいのだ。
何がめんどくさいのか、と聞かれたら上手く答えられないが、人と関わると必ずと言っていい程めんどくさいイベントに立ち会う。
私はそれが嫌なのだ。
でも中学の時はそこそこ楽しい学校生活を送ってたし、友達もそれないりにいた…と思う。
「おーい名前ー!」
今私の名前を呼びながらこっちに走ってきている女の子
彼女は私の数少ない中学時代の友達の相澤亜杞(アイザワ アキ)。
美人で勉強できて、おまけに運動神経抜群というどこぞの少女マンガにでも出てきそうな完璧女子。
そんな彼女が何故私と一緒にいるのかって?
まぁその話しは今度の機会に…。
「キャーーー!!!!黄瀬くうぅぅうぅん!!!////」
「カッコイイー!こっち向いてーー!!!」
校門の前で女子達に囲まれて耳がつんざく程騒がれているのは、最近テレビでもよく見る、黄瀬……なんたら君。
ごめん流行とかに疎いんだよね私。
「うわぁ…生のモデル初めてみたわ。やっぱ凄い人気だね」
『うん、そうだね。』
「でた。名前の無気力っぷり。その様子じゃ黄瀬にも興味無いでしょ?」
『まぁ…ね。だって関わったらめんどくさそうじゃん』
「確かに、否定は出来ないわね」
そう言って苦笑いする彼女の隣で、私はもう一度黄瀬なんたら君の取り巻きーs の方を見る。
相変わらず鳴り止まない女子達の奇せぃ((ゲフンゲフン
女子達からの熱いラブコールは続いてる。
周り見てみ?男子達が異物でもみるかの様な目で見ながら通って行くよ。
とりあえず私はやっと手にいれた高校生活をひっそりと過ごしたいから、絶対に黄瀬なんたら君には関わらないようにしよう!
知らぬが仏?っていうじゃない?
『(あーくわばら くわばら )』
そんな事を思いながら黄瀬なんたら君の取り巻きーs に合掌していると、亜杞が笑いながら話しかけてきた。
「なんで黄瀬に手合わせてるの?ま、名前の事だから〈めんどくさいので、関わりませんようにー〉とか念じてたんでしょ?」
わ、私の考えている事がわかる、だと…!?
という様な表情をする私に
「名前の考えてることは大体分かるわよ。何年名前の友達やってきたと思ってんの?」
と言う亜杞。
流石です亜杞さん…!!!
でも私が考えてる事が筒抜けになってそうでちょっと怖いです亜杞さん!←
「やっばい、始業式始まっちゃう!急ぐよ名前!」
そう言って亜杞は私の手を取って走り出す。
彼女に連れられ、私も少し足がもつれながらも走る。
春の桜が舞い散るというベタな光景の中
体育館へ向かい走ってゆく2つの姿
今日から私、高校生になります。
ーーーーーー
ノリで書いてしまった黒バス連載ww
気が向いた時に更新します(笑)
20130130