無気力系女子のゆるふわデイズ
□感謝される。
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今日は土曜日
一日中家でゴロゴロできるという素晴らしい日
とりあえず今日は部屋から一歩も出な「名前〜ちょっとおつかい行ってきて〜?」 ・・・。
今日は絶対に部屋から出な「名前〜?起きてるのは分かってるのよー」 ・・・。
今日はぜった《バン!!!》
「名前!早く布団から出て着替えて行ってきて!」
そしてそのまま頭まで被っていた布団を剥ぎ取られ、無理矢理起こされましたまる
『(母さんの馬鹿やろー!!!)』
ーーーーーー
『はぁ…はぁ…おもっ!?』
我が母に無理やり(←ここ重要)行かされたおつかいの帰り。
今持っているスーパーの袋は野菜やお肉でパンパンだ。
『(これはおつかいの域を越えてますよお母様…!!!)』
そんな心の声が届くはずもなく、私は家でゴロゴロしたいがためにただひたすら家路を急ぐ。
すると不意に目の前にどこかで見たことがある蟹のキーホルダーが落ちてきた。
コイツ…名前なんだっけ?と思い拾ってみる。
視線を前方に向けると緑色の髪の背の高い青年がキョロキョロ何かを探していた。
・・・彼のだな。
しょうがない、渡しに行くか。
『あのー、すいません』
「!!…なんなのだよ」
『(なのだよ…??)あの、コレもしかして貴方のですか?』
「!これは、お前が拾ったのか?」
え、私が拾っちゃダメな感じだった?
『そうですけど…あ、もしかして違う感じですか?だったらさっきあった場所に戻して…「待つのだよ!」(ビクッ!!)』
い、いきなり大声出さないでくださいよ緑頭さん。ビックリするじゃないですか。
「それは確かに俺のだ。拾ってくれたこと感謝する。」
そう言いながらキーホルダーを受けとる緑頭さん。
やっぱり貴方のだったんですね、よかったよかった。
すると後ろの方から「おーい真ちゃーん」という声と共に黒髪のちょっとチャラそうな男の子が走ってきた。
この人もデカイなオイ。
「真ちゃん急にフラフラ行くなって」
「ふん。お前が勝手にはぐれただけだろ」
「なにその理不尽!?」
…蟹の名前、そこまででてるんだけどな……おしゃ…おしゃ……あーダメだ思い出せん。
っていうかね、腕がね、限界なんだけど。
「大体真ちゃんこんなとこで何やってんの?」
「俺はただ今日のラッキーアイテムを探していただけだ。」
「ふ〜ん」
『(…帰っていいだろうか…ってかやること無いし帰ろ…)』
緑頭と黒髪のチャラ男が話している内に私はそそくさとその場を立ち去る。
あいにく2人は話しに夢中で私は気づかれていないようだ。
『それにしてもあの蟹なんだっけなー…おしゃま、までは出てんだけど…』
ブツブツと呟いている彼女は、またトボトボと家に向かい歩き出した…。
「ところで真ちゃん、今日のラッキーアイテムって一体なんだったの?」
「今日のラッキーアイテムは《初対面の人に拾ってもらったゆるキャラグッズ》なのだよ」
「ブハッww相変わらずおは朝の占いめんどくさっ!?ってゆうかなに?
じゃあ真ちゃんはそのゆるキャラグッズを拾って貰えるようにずっと落としてたの!?ww」
「おは朝を馬鹿にするな高尾!俺はただ人事を尽くしているだけなのだよ。」
「へいへい…で、拾って貰ったの?そのゆるキャラグッズ」
「あぁ。それならさっきそこにいる彼女に……ん?」
「へ?彼女??」
緑頭こと、緑間が指した方には当たり前だが誰もおらず、その瞬間緑間の動きがピタッと止まった。
「……いなくなってるのだよ」
「え゛、もしかしてそれって幽れ「ば、馬鹿な事を言うな高尾!とにかくラッキーアイテムが手に入った以上、 もうここには用はない。帰るのだよ」え、ちょっ待って真ちゃん!!」
足早にその場を立ち去る緑間
それに続く高尾
彼等との再開はそう遠くない…はず。
そして…
『おしゃま…おじゃま?…おしゃまべ……おしゃまべ!?』
彼女が蟹のゆるキャラの名前を思い出すのも、そう遠くない。
緑頭の人に地味に感謝されました。
ーーーーーー
蟹のゆるキャラ、分かる人いますか?
そうです。おしゃま〇べ君です。
どうしても名前を知りたい人は
《北海道 ゆるキャラ》
で調べたら出てくると思います。
ま〇べ君好きです←
20130131