戦国無双 夢部屋 (土佐)
□元親と依岡
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優璃が蘭丸達を連れ馬を走らせている。
クロ:「忍びに尾行されてる。」
優璃:「何人?」
クロ:「今のところ1人。あいつは確か徳川の忍びだったと思う…。」
優璃は馬の速度を緩め、止まった。
蘭丸:「どうしましたか?」
優璃:「すみません。少しだけ休んでもいいですか?」
蘭丸:「かまいませんよ。」
立花ギ:「私も構わない。」
優璃:「クロどっち?」
クロ:「左側だ。青っぽい忍び装束を着ている。こっちを監視しているようだ。」
優璃:「高知城にはいた?」
クロ:「ああ。今みたいに遠くからずっと監視してたぞ。あのままだと家までついて来るぞ。」
優璃:「こんな団体で襲ってはこないでしょう。しばらく様子をみましょう。」
そう言い、優璃は再び馬に跨った。
優璃:「すみません。足止めしてしまって、行きましょう。」
立花ギ:「ああ、もう良いのか?」
優璃:「ええ、もう大丈夫です。行きましょう。」
元就:「どうしたんだい?さっきから何か気になる事でもあるのかい?」
優璃:「ええ、なんか1人忍びが尾行してるみたいなんですが…。」
立花宗:「忍びが?」
優璃:「ええ、此処からは急いで行きましょうか?まあ、家まで辿り着いたとしても襲っては来ないと思います。フク、念のため先に家に戻って与七達に警戒するように伝えて。」
フク:「分かった。」
立花宗:「便利な鳥だね。」
優璃:「行きましょう。」
再び優璃達は急いで向かい到着。
優璃以外のメンバーは優璃の家に瞠目の表情を浮かべている。
優璃:「着きましたよ。変わった家でしょ?中は安全だから早く入りましょう。」
立花ギ:「随分、珍妙な家だな;」
立花宗:「確かに変わっているが、中に入るのが楽しみだ。」
元就:「うん。僕も同じ意見だ。」
蘭丸「……」⇦言葉を失った状態。まだ優璃が異世界から来たと知らない為。
立花ギ:「いや待て!優璃!そこにいる犬どもはどうにかできんのか!?」
立花宗:「ああ、彼女動物が少し苦手みたいなんだ。」
優璃:「ああ、そうなんですね。ジョン!ラッシー!ポチ!梅吉!こっちおいでー!」
4匹の犬が優璃の元へ集まった。
立花宗:「へ〜、賢いんだね。」
宗茂と元就は優璃の元へ集まった犬を撫でている。ギン千代は、今のうちに馬から降りて少し遠くにいる。
すると、離れの家から与七と小助、クロがやって来た。
与七:「こりゃ、お偉い様方勢ぞろいでようこそおいで下さいやした!」
と勢いよく頭を垂れ
与七:「コラッ!小助!殿様方達だぞ!ちゃんと挨拶せんか!」
小助:「イテッ!」
優璃:「小助、ギン千代と蘭丸さんを先に中へ。光秀様の部屋通してもらえるかな?」
小助:「分かった。」
優璃:「与七、頼んでおいた部品できた?」
与七:「あたぼーよ!俺に作れねぇもんはねえ!」
優璃:「さっすがアニキ、頼りになるよ!」
与七は作った部品を優璃に渡す。
元就:「なんだいそれは?」
優璃:「これから作るので、まず私達も中に入りましょう。クロ後で仲間の鴉を二羽呼んどいてね。」
クロ:「あいよー」