左近と不思議 無人島生活

□関ヶ原の戦い〜島左近編〜
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時は1600年の夏 石田三成率いる西軍と徳川家康率いる東軍がぶつかり合う関ヶ原の戦いが行われていた。
石田三成の重臣である島左近は前線に立ち東軍の黒田長政の部隊と戦っていた。
しかし屈しも戦は東軍の優勢に傾き左近は後退せざる得なかった。
それでも左近は幾つもの傷を身体に負い凄まじい気迫で相手を倒して行く。
身体に傷を負いつつも左近の身体は泥と相手の返り血によりまさに異形の姿となっていた。

この異形っぷりに後に黒田軍は若い兵達に関ヶ原の戦いを語るのに島左近の名は忘れもしない存在として語られ続ける。
黒田の兵『声は今でも忘れられない。鮮明に残っている。しかしあまりに恐ろしくて姿を見れなかった・・武士として恥ずかしい・・。しかしそれ程恐ろしい武将だった』と。

しかし肝心の島左近は東軍も西軍もその後の行方を知らなかった。
戦の後どうなったのか・・生きているのか死んだのかすら謎のままとなっていた。



その本人である島左近は身体が動かなくなるまで闘い続けた後、最後の力を振り絞って馬に乗り逃走していた。
左近は自分の死機を感じとった。

左近:「(このまま闘って死ぬのは殿の為。だが誰にもこの首はやらねー・・!!)」

左近は最後に自分の首を守る為、戦場を気づかれぬよう去った。
運良く誰もが左近が去った事に気づかず戦は続いている。
逃走中に左近は気を失ったまま進んでいた。馬は自然とボロい神社で足を止めた。
すると謎の光に包まれ左近と一頭の馬は姿を消した。
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