戦国無双 夢部屋 (土佐)

□救出作戦
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翌朝高知城に加藤清正が到着した。

会見間

清正:「秀吉様から文を預かっております。」

清正は懐から文を出し元親に渡した。受け取った元親は直ぐ文に目を通した。

元親:「分かった。依岡の件は承知した。其方とねねの事もな。部屋を用意させる。それまでねねに会うと良い。」

元親は側近に清正をねねの部屋へ案内させた。

元親:「出かけてくる。」

信親:「優璃殿の元へ行かれるのですか?」

元親:「ああ。」


優璃の家

優璃達は居間でテレビのモニターを見ていた。優璃は録画した家の周辺の映像をチェックしていた。

優璃:「元就公、ここに映っている忍びの男、誰だか分かりますか?」

元就:「ああ、彼は徳川家康に仕える忍びの服部半蔵だよ。」

優璃:「へぇ〜…、あれ?何か赤い頭のハデな人もいる。彼も徳川の兵かなんかですか?」

元就:「いや、彼は北条氏康の忍び、風魔小太郎だよ。」

優璃:「ハデですね。忍べてんのかな?」

立花宗:「あはは、確かに彼の頭は派手だけど忍びの者のなかでは二人ともかなり強いよ。」

優璃:「確かに強そうですねー。さっきからずっと二人で喋ってるみたいですけど、知り合いの様ですね。」


半蔵:『貴様、何しに来た?』

風魔:『クックック、我はただの見物に来ただけよ。面妖な建物だ。此処に明智光秀とその娘がいるのか。』

半蔵:『フン、見物とは悠長なものだ。』

風魔:『お互い様よ』

半蔵:『貴様と一緒にされては困る。我は任務で来ているだけだ。邪魔立てすれば貴様の背の影が常に首を狙う』

風魔:『うぬに纏わりつく風もな』



そんな会話がされていた頃、元親が優璃の家に到着した。元親は二人の忍びに気づきその方向を見たが、どうこうする事もなく家に入って行った。
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