戦国無双 夢部屋 (土佐)

□安土城
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フクは優璃から信長公からの手紙の件と前野を捕縛し安土城へ連れて行く事などを元親に知らせ、元親達も依岡を連れ安土城へ向かい合流する事を了承した。
そして、元親達は蜂須賀が佐和山城へ奇襲をかけ捕縛された数時間後に到着した。
丁度、優璃達も前野を捕縛した頃だった。

三成:「わざわざ来てもらう形になってすまなかった。」

元親:「いや、こちらこそ恩にきる。依岡を守って貰い迷惑を掛けた。」

依岡:「殿…面目ねぇ…。」

元親:「どうとゆうことはない。良く生きていてくれた。」

依岡:「……!!」

立花ギ:「明日、我々は信長公の元へ行く。蜂須賀を捕らえているのなら、お前も信長公に差し出したらどうだ?」

三成:「フン、言われなくともそのつもりだ。」

左近:「しかし、依岡殿の容体がまだ良くありませんが大丈夫なんですかい?」

立花宗:「確かに安土城までの道のりは大変かもしれないけど、優璃ちゃんが治療にあたるなら大丈夫じゃないかな?」

左近・兼続:「優璃ちゃん??」

三成・幸村:「「?」」

清正:「異世界から来たという医者らしい。」

幸村:「異世界からですか?その様な御仁がいらっしゃるのですか?」

左近:「へ〜。どんな方なんですか?」

立花ギ:「清正!貴様、口が軽すぎだぞ!優璃の立場を考えて物を言え!」

清正:「……;」

元親:「どうとゆうことはない。優璃が異世界から来た事は既に信長公の耳にも入っている。どのみち黙っていたとしてもいずれ日の本中知れ渡る。優璃自身その事は既に覚悟の上、何も隠さずにいるのだ。」

立場ギ:「だからと言って言いふらす訳にもいかんだろう。そのうち優璃の持つ技術を狙って来る奴が来たらどうするつもりだ!?」

立花宗:「確かにギン千代の言う通り、信長公もその内の1人だったらヤバイかもしれないね。」

元親:「フ、どうとゆうことはない。優璃が土佐の民である事を望む限り、渡すつもりはない。例え世に抗う事になったとしても。」

三成:「フン、たかが女如きにそれ程執着するとは、理解できん。」

左近:「それ程、魅力的なのでしょう?私も一目見てみたいものですよ。」

兼続:「いやただの女ではない。立花があれ程懸念しているという事は、それ程高い技術能力を持った者なのだろう。」

清正:「そのお陰で明智光秀の命も助かったそうだ。おねね様もかなり気に入ってらっしゃる。」

三成は眉間に皺を寄せた。

幸村:「光秀殿は瀕死の状態だったと聞きます。普通に助からない命を救える程の腕なら、誰かが欲しがってもおかしくありませんね。」




優璃:「クシュンッ」

元就:「風邪かい?」

優璃:「いえ、大丈夫です。(誰かが噂でもしてるのかな?)」



翌朝、元親、依岡、立花夫婦、清正、三成、幸村、兼続、左近、大谷の10人は蜂須賀を連れ安土城に到着。
優璃と元就も前野を連れ数分後に到着し合流した。
前田利家は豊臣秀吉と福島正則を連れ前日には到着していた。
道中、元就は少しだけ緊張した面持ちの反面、優璃は幻の名城の安土城を拝めるとわくわくした様子だった。本当は佐和山城も見たかったぐらいだと元就に愚痴っていたほどである。

信長は外の尋問広場へ秀吉と福島正則の前に座っていた。辺りは緊張と静寂に包まれている。
逆に優璃はあまりに長い道中に少しぐったりしていた。

元就:「大丈夫かい?」

優璃:「…はい。少しは体力造りしてるつもりでしたけど…。流石に少し疲れました;。」

蘭丸:「優璃殿、元就殿、お待ちしておりました。」

蘭丸はペコリと頭を下げ現れた。

元就:「もうみんなは来ているのかな?」

蘭丸:「はい。先程到着したばかりです。ご案内致しましょう。」

優璃:「信長公に先にお会いしなくてもいいの?」

蘭丸:「実は今、信長様は尋問広場にて秀吉様と福島殿に尋問している所なのです。」

優璃:「ならば私もそこへ案内してもらえませんか?勿論邪魔は致しません。丁度、謀反人を連れて来ているのです。事の全てを彼等が自白するでしょう。」

前野は顔を青くしうつむいた。

元親:「我々もお願いしよう。」

そこへ元親が現れた。

蘭丸:「わかりました。信長公に直接許可を取って来ますのでひとまず、皆が居る広間でお待ちください。」

蘭丸が去ったのを見送り、優璃と元就は元親の後に続き広間へ向った。
因みに、蜂須賀と前野は信長の兵が牢へ入れるため連れて行き、2人は何も言葉を交わす事が無かった。
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