戦国無双 夢部屋2 (越後)

□禁断の恋
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戦国の乱世、ここ越後では上杉の家督を継いだ上杉謙信(18歳)は家臣の内乱が続いていた。そんな中、謙信はよく息抜きに馬を走らせ一人毘沙門天に篭り祈りを捧げることが多くなった。
何度も来ては祈りを捧げ内乱が落ち着く事を祈っていた。そんな中、謙信が一生懸命に祈りをしていると後ろから一人の女性が現れた。女性は目を閉じて熱心に祈りを捧げる謙信を見つめると、やがて彼女も謙信の隣に座り同じ様に目を閉じ手を合わせて祈りを捧げた。
謙信は隣に座って祈りを捧げる彼女に少し驚き、彼女を見つめると黒髪の長い髪に白い肌、唇は艶のある紅色で閉じた目は長いまつ毛、まるでお人形の様に美しさに一目惚れをした。再び謙信は目を閉じ祈りを捧げ、この時を穏やかな気分に浸りながら過ごした。
祈りを終えると、彼女と目が合い二人はしばらく見つめ合うと彼女の方から話しを切り出した。

「あ、あの勝手にお祈りに割り込み申し訳ございません。どうしても毘沙門天様にお祈りがしたくて…。」

「いや、構わない。」

「あの良く此処へ参られるのですか?」

「ああ、内乱続きに悩まされてな。こうして毘沙門天にお祈りをしておる。」

「早く治まると良いですね。」

「ああ、其方は何を祈りに参ったのだ?」

「私も同じでございます。早く戦続きの世が治まる様にと祈りを捧げに参ったのでございます。女人がこの様な真似をしても何も変わらないかもしれませんが、何かせずには居られず…。」

「いや、良い志し故、毘沙門天にも届いていよう。」

「 有り難うございます。そう言って頂けて嬉しいです。私、伊勢と申します。あの差し支え無ければお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

「上杉謙信だ。」

謙信は伊勢の瞳と仕草や声に魅了され、また伊勢の方も謙信に一目惚れをしていた。
二人は良く毘沙門天に訪れ、合挽きするようになった。祈りを捧げた後、謙信は伊勢を連れ見晴らしの良い場所や綺麗な梅の花を見せたり時を楽しんだ。互いの素性も知った上で二人は会えば会うほど互いの思いが強くなっていた。
そして、毘沙門天の中祈りが終ると二人は抱き合いそのまま口付けを交わした。

「謙信様…」

「伊勢姫…。」

互いに熱い眼差しで見つめ合うと再び唇を重ね、次第に激しく重ねると謙信は伊勢姫の体を寝かし覆いかぶさる。
「ハァ…ンッ…」

謙信は唇に舌を絡ませ、着物の帯びに手をやりほどいた。伊勢姫は謙信にされるがまま熱い接吻にただ酔いしれていた。長い接吻が終ると謙信は伊勢姫の耳から首筋にかけ舌を這わし、徐々に胸元へと愛撫して行く。伊勢姫は感じる度に声をあげ、謙信の着物を握り体をよじらす。
謙信はそんな伊勢姫を愛しく思いさらに愛撫に夢中になるのだった。
そして二人は重なり合い燃え尽きる様な熱い時を過ごした。
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