戦国無双 夢部屋2 (越後)
□和国
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海が穏やかな波を打ち上げるなか、四人は無事に和国に上陸した。
メイファ達は琉球王国まで運んでくれたダルおじさん達と別れ現在薩摩の国へ到着した。
宿を取り部屋に入るとメイファは地図と睨めっこをしていた。
イムジョン:「メイファ何を迷っている?」
メイファ:「ちょ、その名前は口にしない約束でしょ!わ、俺の事は梅吉と呼べ」
イムジョン:「あ、ああ、済まない。」
シュリ:「でも誰も聞いてないのにここまで徹底する必要あるのかな?」
ヤンギル:「だな」
メイファ:「その油断が命取りになるぞ。聞いた話ではかなり手練れの忍という者が居て天井裏や床下に忍び込み身張って情報を聞き出そうとしたり又は暗殺するという。もし我々が清国の者としれたら捕まり拷問を受け晒し首にされるか、祖国帰れんまま流刑地に送られるか」
ヤンギル:「だからダルじいさんは和国人になりきれって言ったのか・・」
イムジョン:「たしか沙夜さんを狙ったあいつも和国からの忍だったな。あのギル様も苦戦を強いられていた・・」
ヤンギル:「本当ですか!?」
イムジョン:「ああ・・」
メイファ:「だからみんなもちゃんとあらかじめ決めた名前で呼び合わないと!」
イムジョン・ヤンギル:「「ああ・・」」
シュリ:「それでねえ・・じゃなくて、兄さんはさっきから何を悩んでたの?」
メイファ:「ああ、目的地へ辿り着くまでにここからどう進んで行くかだよ」
イムジョン:「その目的地は確か、“ えちご ” と言っていたな」
メイファ:「そう此処」
メイファは目的地の場所を地図で指し皆に見せる。
ヤンギル:「随分と北だな〜」
シュリ:「どのぐらい掛るの?」
メイファ:「分からないけど一年は覚悟してる」
シュリ:「い、一年!?」
シュリは想定外の言葉に耳を疑う。
ヤンギル:「戦乱だからな、何が起るか分からないからだろ」
シュリ:「はあ・・」
シュリは脱力した。