戦国無双 夢部屋3 ( 筑前)

□はじまり
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陸奥 現在の福岡県
酒見城から馬に乗り何処へ行くでもいつも気ままな状態で1人ふらふらとしている男がいる。
彼は 立花 宗茂 である。

今日は何故か海へと心がざわついていた。
しかも彼は夕べ不思議な夢を見ていた。それは見た事もない海に浮かぶ大きな船で女性が怪我をした男を庇いながら争っている夢だった。しかもその女性は最後まで敵を倒し海へ落ちて行った。

宗茂:「(不思議な夢だ…)」

未だにざわつく心を鎮めようとなんとなく海を眺めたくなり海へと馬を進めた。

海岸に近づくと近くの漁村の人々が何かを囲い騒いでいる。
宗茂は気になり馬を降り人々に近付き声を掛けた。

宗茂:「どうかしたのか?何故、騒いでいる?」

漁村1:「ああ、これは宗茂様!実は…見慣れない格好をした人が大量の血を流して倒れているもので…どうしたらよいのかと…」

宗茂:「誠か?」

宗茂はその倒れている人物に近づき驚きを隠せなかった。

宗茂:「(まさか…!こんな事があるはずがない!)」

漁村:「む、宗茂様?」

宗茂:「いや…酷い傷だ…まだ息はある。直ぐ止血せねば」

宗茂は急いで懐から手拭を出し傷口に巻くと馬に乗せた。

宗茂:「この者は念の為私が引き取る故、何も心配する事はない。では、他に何かあれば酒見城へ申し立てよ。」

漁村の人々は宗茂に頭を深々下げる。
宗茂は直ぐさま酒見城へと戻って行った。
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