戦国無双 夢部屋3 ( 筑前)

□迷想
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翌日の朝、朝餉を終え宗茂は医者と共にそらの居室に来た。
医者が傷口の布を丁寧に外しそらもその傷口を確かめる為見てみると焼いた痕があった。焼きコテで傷口に当てるやり方をした事が分かったそらは愕然とする。
そらは熱と火傷の痛みと深い傷で意識が朦朧しているものの状況を把握した以上気が気じゃない。
医者がまだ塞がっていない部分に焼きコテを用意しようと立ち上がったところそらは直ぐに引き止めた。

そら:「ちょ、ちょっと待って下さい!まさか焼くつもりですか?」

宗茂と医者はキョトンとした顔でそらを見る。

医者:「そうだが、どうかしたかね?」

そら:「(正気か!?これ以上悪化させられてたまるか!!) …。」

宗茂:「もしや治療法に何か問題でもあったのかな?」

そら:「大有りです…これ以上傷口焼かれたら悪化して死んじゃいそうです…こんな方法既に医療法として認められてないはずです。」

医者:「ではどんな方法で治療すると言うんだね。」

医者は困った様にそらに聞く。

そら:「(こいつヤブ医者じゃねーのか?; 銃の傷だしもう何もしなくていーよ〜)」

宗茂はそらのおデコに手を当てる。

宗茂:「酷い熱だ…それに汗も凄い…今日は治療は負担が掛かるだろうからまたにしてはどうだ?」

医者:「そのようですね。では私は失礼させて頂きます、宗茂様。」

医者は宗茂に頭を下げ出て行った。

そら:「宗茂様??この人偉い人だったのか?それともどっかのお坊ちゃん??)」

宗茂:「済まなかった…うちではあの方法が普通だったから…」

そら:「いえ…でもだったら焼きコテは他の患者さんにも辞めさせた方が良いですよ。化膿して傷口を悪化させるんでこの方法は無くなったと思ってたけど…。」

宗茂:「そうか…では次からは辞めさせよう。それで正しい治療法は他にどんなやり方があるんだい?」

そら:「傷口が広くて深い場合は縫うんですよ。そこの小さい鞄に道具が一通り揃ってたと思いますけど…。」

宗茂:「これかな?」

そら:「今は縫わなくても自然に治ると思いますが…解熱剤だけ貰えませんか?」

宗茂:「分かった。何となく読めるけど…これかな?」

そら:「はい、それです。」

宗茂:「水を持って来よう。ついでに汗も拭いた方がいいな。」

そら:「すみません」

宗茂:「いや、気にするな。」

宗茂は立ち上がり水と桶、着替えの着物を取りに行った。女中が手伝おうとするが宗茂は自分がやりたいとやんわりと断り女中に一切手伝わせようとしない。
そこへ椎信がやって来た。

椎信:「宗茂様、まさか着替えまでなさるおつもりですか?」

宗茂:「あっ……。」

椎信はやれやれといった感じで、結局一人の女中が着いて行く事になった。
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