戦国無双 夢部屋3 ( 筑前)

□不思議道具
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部屋に戻り彼女の財布を目にした椎信。

椎信:「まだ見ても良いか?」

そら:「どうぞ」

椎信は財布を見て関心する。

椎信:「ほう…これは銭を入れたり中々細かい作りだ…。しかし…この紙やら四角い紙?何やら硬い物は何だ?」

そら:「私の国の紙幣と通貨でその四角いのはカードっていうんですけど…その私の顔が付いたのは運転免許証って言ってそれを持っていると車っていう乗り物を動かす許可が得られるんですよ。それにそれを持ってるだけで身分証明書にもなるんです。」

そらは自分がこの国者じゃない事を自覚し丁寧に椎信に説明する。

椎信:「くるまとはどんな乗り物なのだ?」

そらはメモとペンを取り出し紙に書いて説明する。
すると椎信は乗り物に感心しつつ今度はペンに興味を持ちそれを気に入る。

宗茂:「椎信…ほどほどにしたらどうだ」

宗茂は少し苦笑い気味に言う。

椎信:「おお、済まぬ。ついつい珍しい物ばかりで夢中になってしまった」

そら:「大丈夫ですよー。このペン気に入ったんならあげる事は出来ないけど、鍛冶屋さんなら作れるかもしれないよ?」

椎信:「真か?」

そら:「わかんないけど・・これを元に参考にすればここに在るものは一通り、職人さんなら本気出せば作れちゃうと思うんだよねー・・あ、でも流石に携帯電話は難し過ぎるけど」

椎信:「ならばそのぺんという物を・・」

宗茂:「椎信本当に作るつもり?」

椎信:「え?いけませぬか?」

宗茂:「いや・・そらが良いのなら反対はしないよ」

そら:「別に良いですよ。ちゃんとペンが返って来れば。私も此処に居る間はお世話になる身ですから・・ついでにこの銃の弾も造って貰いたいで。」

宗茂:「銃の弾を?」

そら:「はい。お二人にお願いです。私を暫く護衛兵として雇って貰えませんか?」

そらは頭を下げて懇願する。

宗茂:「え、いいの?」

宗茂はまさかそらから申し込まれるとは予想していなかった為少しキョトンとする。

そら:「え?いいのって・・まあ・・正直帰り方も分からないし、この国も正直自分には未知の世界なので・・まず自分の居場所を確保する為っていうのが本音かな・・。それに命を救って貰ったお礼に出来る事がこれ位しか思いつきませんでしたから・・」

宗茂:「いや、君程の腕ならばこちらも大歓迎だよ。ギン千代も喜ぶ筈だ。」

椎信:「宗茂様、ギン千代様が本当にお喜びになりますでしょうか?」

心配気に言う椎信に宗茂は小首を傾ける。

椎信:「宗茂様は街の噂をご存知ないようで・・」

椎信はブツブツ言う中、宗茂はそらを自分の側近として勝手に側に置く事を決めてしまった。
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