戦国無双 夢部屋3 ( 筑前)

□立花城
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そら:「(・・小姓・・;)」

安東 家忠:「小姓?この者は女子ではござらんか?」

椎信:「浜辺で死にかけのところ宗茂様がお助けになり、武術や鉄砲の腕が良いのでお側に置いたんですよ」

安東:「ほう」

ギン千代:「先程、女中のお菊達を軽々倒しておったな。其方、名を何という?」

そら:「そらと申します」

ギン千代:「そらか、宗茂の広い者と言えど今後勝手な振る舞いは許さない。立花家の掟に従い立花に忠誠を誓うか?」

そら:「はい。命を救って頂いたご恩があります。誠心誠意、誓います。」

こうしてそらは正式にギン千代からも認められ立花に仕える家臣となり宗茂の小姓となった。

小姓の仕事といえば仕える主君の身の周りの世話をしたり護衛をしたりそれ以外にも忠誠を示す為に夜の勤めもあった。故に衆道は普通にあった。

そらは戸惑いつつも世界が異なる以上自分の中の常識やらは捨てその時が来てしまったら腹を括るしかないと思い極めていた。

そら:「(郷に入っては郷に従えって言うしね・・)」

そらは椎信からいろいろ仕事を教わり宗茂をサポートする事になった。
そしてその日の夜、そらは女中の仕事内容もこなしており湯浴みから寝着に着替える宗茂の着替えもしていた。
そして寝室までお供をすると宗茂は寝室の前で立ち止まった。
不思議に思い声を掛ける。

そら:「どうかしましたか?」

宗茂:「いや・・もう其方も休め 疲れただろう」

そら:「いえ、大丈夫ですよ?」

宗茂:「本当に?」

そら:「はい。」

宗茂:「はは、強いな・・なら・・今宵共に寝てくれるか?」

そら:「 ! お望みならば・・では私も寝支度を整えて参ります。宗茂様は先に中でお待ち下さい。」

そらは宗茂を寝室に入れ襖を閉めると自分の居室に戻った。
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