戦国無双 夢部屋 (土佐)
□豊臣からの使者
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高知城会見の間、ねねと福島政則、加藤清正の三人がいた。元親は怒り心頭な気持ちを押さえつけ三人を見据える。暫く、沈黙が続くと先に沈黙を破ったのは以外にも福島政則だった。
政則:「我々は、明智光秀殿に謝罪したく参った。どうか明智光秀殿の行くへをご存知であればどうか、どうか教え願いたい!」
元親:「うちの大事な家臣を捕らえてよく言えるな。」
ねね:「何の事でしょう?」
政則・清正:「?」
元親:「知らぬとは言わせぬぞ!先日、依岡が豊臣に捕らえられ拷問まで受けたと報告があった。光秀の取引に捕らえたなら残念だったな。此処にはおらん。もし知っていたとしても教える気はない。無駄足だったな。」
ねね達に言い捨て元親は足速に部屋を出て行った。
残されたねね達は事態が飲み込めず
清正:「ねね様、一体どうゆう事でしょう?依岡は本能寺の変の時から行方不明になっていた者でしょう?素奴が今、大阪の城へ捕らえられているという事ですか?」
ねね:「元親の話ではそうみたいね。とにかく今は此処からでましょう。」
高知城城外
ねね:「お前達二人は急いで城に戻り捕らえられた依岡の確認と誰の指示だったかを確認してちょうだい。私は部下を連れてもう少し此処を調べてから戻るわ。」
清正・政則:「「承知しました!」」
清正:「ねね様お気をつけて。」
ねね:「あんた達もね!」
ねねは部下を連れ一旦森の中へ消えて行った。清正と政則は馬に乗り急いで大阪城へ急いだ。
一方、駒欄家の一室
明智:「(……此処は??)」
ガラシャ:「 !! 父上!!」
明智:「ガラシャ、……不思議な部屋ですね、此処は何処なんでしょう?」
ガラシャ:「此処は優璃の家じゃ!」
明智:「 優璃??」
ガラシャ:「うむ!優璃は命の恩人じゃ!」
優璃:「 目が覚めましたか?」
明智:「あなたは…?」
優璃:「私はこの家の主、駒欄 優璃と申します。元親殿に呼ばれあなたの治療を任され此処へ運びました。」
明智:「元親殿は?」
優璃:「昨日、豊臣の使者がやって来ると連絡があり、今は城にいます。用が済めばすぐ戻るでしょう。
点滴を外しましょう。食事を用意させます。食べたら痛み止めと解熱剤の薬をここに置くのでちゃんと飲んでください。飲まないと辛くなりますからね。」
明智:「も、申し訳ない…;。」
ガラシャ:「父上、優璃は異世界から来た凄い医者じゃ! だから、早く良くなるのじゃ!」
明智:「いっ異世界??」
明智光秀が困惑してる最中すでに、優璃は弥七達の元へ行っていた。
優璃:「弥七〜!小助〜!明智様が目を覚ましたよー。だからお粥かなんか作って〜。」
与七:「おおっ!明智様がついに回復か!?そりゃめでてぇ!!」
優璃:「いや、まだ回復ではないんだけど。それと小助はまた餅つきよろしくね☆多分、今晩あたりやって来るから。」
小助:「ええー!またやるの!?」
与七:「ハハハッ。お前は力があるからな!武士として役立てなきゃせめて餅つきで挽回しろ!何の為の怪力だあ?」
小助:「ううっ、ちぇ〜〜。はいはい、頑張りますよ〜だ!」
優璃:「素直でよろしい。終わったらポテチ作ってあげるよ。」
小助:「本当!?」
優璃:「私が嘘ついた事あったか?」
小助:「ない!」
優璃:「 “働かざる者食うべからず” だ。分かったらさっさとやる!」
小助:「おう!」
元親:「相変わらずだな」
優璃:「お帰り、元親。明智様が丁度、目を覚ましましたよ。」
元親:「そうか」とホッと息つき
元親:「ところでぽてちとは何だ?」
優璃:「芋を薄く切ったのを油で揚げ、塩でまぶしたお菓子ですよ。」
元親:「美味いのか?」
優璃:「美味しいですよ。沢山作るので良かったら食べてみてください。」
元親:「期待している。」