戦国無双 夢部屋 (土佐)

□安土城
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広間に到着

立花ギ:「優璃!大事ないか!?元就に変な事はされてはないだろうな!?」

元就:「おいおい; 酷いじゃないか。」

優璃:「大丈夫ですよ;。それより依岡殿の容体を看ましょうか?」

元親:「ああ、頼む。」

依岡は酷い油汗をかき、顔も青白く息も荒々しい状態だった。

左近:「へ〜、なかなか可愛い女子じゃあありませんか。ねぇ、殿?」

三成:「フン。」

優璃は依岡のそばに座り元就と元親も近くに座った。そこへ兼続と幸村がやって来て優璃の目の前に座った。

兼続:「私は直江兼続と申す。」

幸村:「私は真田幸村と申します。どうぞお見知りおきを。」

2人は丁寧に挨拶をしてきた。

優璃は姿勢を正し

優璃:「ご丁寧にすみません。私は驅欄 優璃といいます。」

2人に習い頭を下げた。

兼続:「昨日、この者を狙った刺客が現れ毒煙を撒かれた。直ぐ非難をしたがもしやまだ毒の影響を受けてるかもしれん。」

幸村:「はい。元親殿が解毒剤を持っていたお陰で一命は取り止めましたが…。」

優璃:「毒の種類は分かりますか?」

幸村:「いえ、それがとっさに逃げたので…分かりませんが…、投げられた毒針ならここにあります。」

優璃は幸村から針を受取り先端を見る。

優璃:「先に血液検査してみましょう。お二人も毒を吸いましたか?」

兼続:「ああ、だが我々は今は何ともないぞ。」

優璃:「後で構いません念のため診させて下さい。」

優璃は先に依岡の血液採取に取り掛かった。
血液からキョウチクトウの成分が見つかった。

優璃:「キョウチクトウ…」

その言葉を聞いた三成と清正は驚いた表情をした。

元就:「キョウチクトウっていえば清国のほうから伝わった植物。たしか天竺国が原産だとも聞いたけどまさか毒性があったとは知らなかったな…。」

優璃:「針の方はトリカブトと混ざってます。」

優璃は点滴に解毒剤を混ぜ依岡の腕に刺した。

優璃:「この辺りではキョウチクトウの認知度はどのくらいですか?」

元就:「あまり知られていないんじゃないかな?」

三成:「去年の春頃、秀吉様は清国の商人を招きいろいろな品々を買っておられた。その中にキョウチクトウもあった…。」

清正:「ああ、おねね様の為にお庭に植えられると仰っていたな。」

優璃:「では、毒性の強い植物だという事はご存知でしたか?」

清正:「いや、恐らく知らなかったと俺は思うんだが…。」

三成:「秀吉様はともかくおねね様なら知っていてもおかしくはなかろう。」

清正:「おいコラッ、三成!おねね様を疑うのか!?」

三成:「疑う以前におねね様は忍びだ。忍びなら知っててもおかしくはなかろう。」

優璃:「あの…、秀吉様以外に商人から何か買われた方とかいらっしゃらないのですか?」

左近:「秀吉様の親戚にあたる、秀次様やその奥方の方達も何か買われてましたよね、殿?」

三成:「ああ。内容までは詳しくは知らんぞ。」

依岡の体を起し、元親に支えてもらい背中の骨を確認し傷口を縫っていく。

優璃:「調べられませんか?認知度が低いならそれ程出回ってもいないはずです。」

三成:「むっ、この俺に指図するとは高くつくぞ、小娘。」

優璃は笑みを浮かべ

優璃:「肝に命じときます。」

そこへ蘭丸が部屋へ入って来た。

蘭丸:「失礼します。信長様からお許しを頂きましたので皆様、尋問広場へお越し下さい。」

三成:「一体何の事だ?」

優璃:「私がこれから行われる尋問を見たいとお願いしたんです。」

三成:「何!?」

優璃:「おねね様の約束もありますが、私個人この乱世と言われる世界を生きる為の社会見学ですよ。」

立花ギ:「という訳だ、嫌なら貴様はここに居ればよかろう。」

大谷:「佐吉、我々も行こう。」

依岡:「…殿…、俺も連れてってくれないか?」

幸村:「依岡殿!その様な体でご無理をなされては傷にさわります!」

依岡:「いや、俺はこの日の為に耐えてきたんだ…!ここで行かなけりゃあ、悔いが残る…!」

幸村:「依岡殿…。」

元親:「上等!」
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