戦国無双 夢部屋2 (越後)
□決断
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護衛兵の宿舎
ヤンギル:「イムジョン様、何故荷造りを?」
イムジョン:「ああ・・これは何となくメイファが此処を去る気がしてな・・」
ヤンギル:「メイファに着いて行くんですか?」
イムジョン:「ああ、そのつもりだ。……勘違いはするな。俺はメイファが抱え込んでいる謎解きに興味が出ただけだ。」
ヤンギル:「だったら俺も行きます。きっとシュリの奴もついて行くって言うに決まってます。それに俺はイムジョン様に何処までも着いて行くって決めました。」
イムジョン:「ヤンギル・・俺に着いて行っても、もう対した大義はこなせ無いぞ。お前はまだ若い此処に残っていればいつか・・」
ヤンギル:「良いんです!イムジョン様!国に仕えるだけが人生じゃないってメイファから学びました。確かに少し前までは違ったけど此処に来て変わりました。」
イムジョン:「此処を出る事になったら二度と引き返せなくなるかもしれんぞ?」
ヤンギル:「勿論、承知しております。」
二人はギルの居室に来た。
イムジョン:「ギル様・・」
ギル:「何も言うな。察しはついてる。」
イムジョン:「では宜しいのですか?」
ギル:「メイファなら時期に来るだろう・・もしそうなった場合、あの子の身を必ず守れ。」
イムジョン・ヤンギル:「「 ハッ」」
二人は片膝付き頭を下げた。
一方のメイファとシュリは荷物を持ちダル叔父さん達の元に来ていた。
ダル:「メイファ、決心が着いたのかね?」
メイファ:「はい、叔父さん」
ダル:「それで、一緒に来てくれるのかい?」
メイファは残念そうに横に首を振る。
ダル:「なんだい一緒に行けると思って期待していたんだが・・」
メイファ:「ごめんなさい叔父さん。本当はとっても行きたいの…でもどうしても自分の中で解決したい事があって…」
ダル:「もしや…和国に行くつもりかね?」
メイファ:「…」
メイファは黙って頷く。
ダル:「ふむ…。決意は堅いようだ…。なら途中まで乗って行くかね?」
メイファ:「え!?いいの??」
ダル:「丁度この国を出たら琉球まで行くからそこから和国まで近い。」
メイファ:「ありがとう!!おじさん!!」
メイファは嬉しそうにダルに抱きつきお礼を言う。
こうしてメイファは清国から琉球までダルの協力を得る事が出来た。
メイファ:「(あとはギル様達を説得させるだけ…)」