トビ空
□―不安―
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もう離せん
今更無理じゃ
いなくなるなんて考えたくもない
―不安―
トビSide
今日もチビスケの誘いを断った
それには罪悪感を感じるし、嫌われるんじゃないかと不安も募る
「じゃぁまた後でね」
チビスケが言うのは毎回これ。
もう聞き飽きたセリフだった
自分かて、昼飯くらい一緒にしたい
けど、だからこそ、そういう二人だけの時間は誰にも邪魔されたくない
‥お昼休みに校舎裏‥セオリー過ぎて笑えてくる
今朝、下駄箱開けたら入っていた紙切れ、確実に面倒な事が目に見えた
またか‥
チビスケと飯が食えん
前に、余りにも面倒で、シカトして行かない時があった
「トビ君、久しぶりだよね」
一緒にご飯食べるの
「そうじゃの」
満面の笑みで嬉しそうに言う空は可愛くて
「飯食うんがそんなに嬉しいんか?」
とわざと問えば
「だっだって学校で二人っきりってそうないから」
恥ずかしそうに言うチビスケが可愛くて可愛くて
「まぁの‥」
笑いを含んでいい放ち、我慢出来ずに口付けようとした矢先
「夏目君!!」