おぞフラ!

□第4話・優等生は元女王!?霊感少女・卑弥呼!
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あれから一週間。
「お〜っほっほっほっ、やっぱりワタクシは天才ですわぁ〜!
見てみなさい、この100点のテストの束を!
世界で一番の美人であり天才であるワタクシだからこそ、占いなんて使わなくてもこのような点数が取れるのですわ〜!」
もはや1年8組の教室は、おぞうのテスト自慢ショーの会場と化していた。
「てか、テストの点数と美しさは全く関係ないじゃないのよ!」
そんな紫式部の点数は、教科によってばらつきがあったうえに、100点はなかった。ただよかったのは、赤点を免れた事だろうか。
「あぁっ…美しさは罪〜ですわぁ〜…」
「はぁ!?あんたの場合はその醜さが終身刑よ!」
「なんですってぇ!?」
言い争うおぞうと紫式部。
「まあまあ落ち着きなさいよ、おぞうが醜いって事は誰もがわかってる事だし。」
「重罪よ♪」
「せっ…清少さん…枕さんまでッ…!」
ぎゃあぎゃあとうるさい声が教室に響く。
そしてそれは、隣の教室にまで聞こえた。
「うるさいわね…見た目もそうだけど、そういう争いも醜いものよ」
卑弥呼はふぅ、とため息をつきながら、おぞうには及ばなかったものの100点の並んだテスト用紙を鞄にしまったのだった。


〜つづく〜
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