おぞフラ投稿小説
□ヤサイ星伝説…初代王グランオルディン第一部
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遥か昔…大の男五十人分の力を持つ者がいた…彼は後にヤサイ星を統べる者として名を知られる。
…その者の名は…グランオルディン。………
「きゃぁぁぁっ！誰かお助けを！」
「わぁぁぁぁ！おら達の家が…」
…千年前…ヤサイ星ではザハーニャと呼ばれる忌まわしき暗黒の魔女王により恐怖に満たされていた…
「きゃぁっ！」
「リサ！」
「…グルルル！」
「嫌だ…誰かぁ！」
「ガラララ！」
「…待てえぇい！」
「…グル？…ガァァァァァァッ！」
「…え？」
その大男が魔物の首を掴んだ途端…
「ギャァァッ！」
バキィッ！魔物の首をへし折ったのだ！
「あぁ！何処の誰かは解りませんがありがとうございます！」
「ありがとう御兄ちゃん…」
「あぁ、無事で何よりだ。…魔物供が、俺がアンタらを地獄に帰してやるぜ…」
「あなたは？」
「俺はグランオルディン。シヴァ族の生き残りで族長だ…」
「あのシヴァ族の生き残り！？…名だたる戦士を生んだ戦闘種族…しかし彼等も忌まわしき暗黒の魔女王に星ごと滅ぼされたと聞く。まさか生き残りがいたとは…」
「ティシャン族の族長は何処にいるんだ？会いたくてね。若い男らしいが…」
「私の御兄ちゃん？村の礼拝堂で戦っているの！助けてあげて！」
「解ったぜ嬢ちゃん。名は？」
「リサ！」
「…よし、リサ。あんたの兄貴を助けに行ってくらぁ！」
「ご武運を！」
…続く。