おぞフラ☆番外編

□新喜劇のバース・ディ
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「ロラちゃ〜ん!」
3日前、新喜劇はオーロラにある物を手渡した。
「あら、これは…?」
「ボクちんのお誕生会の招待状だよ〜ん!
るんたたるんた♪」

そう言って新喜劇は、ルンルンスキップで他の人に招待状を渡しに行った。
「新喜劇先生…。」
オーロラは、もらった招待状を眺めた。


そして7月25日、でんでこ学園体育館。

「ぱんぱかぱ〜ん!今日は新喜劇ちゃんのお誕生会どえ〜す!ぱちぱちぱち〜!」
一人で盛り上がる新喜劇と、それを見る教師達。ただ、そこに校長と肉団子先生以外の校長四天王のメンバーはいない。新喜劇は、校長と敵対する事を決意していたからだ。
「ほんじゃ、特大ケーキをみんなでたべましょ〜!」
新喜劇は、親友のカエル先生にケーキをひっぱり出させた。まるでウェディングケーキのように巨大なケーキである。
「丸出しくん、すごいケーキだな…」
「俺様も次のバースデーはあんなケーキを用意するか、ぎゃはははははは!」
フラッシュと丸出しは、巨大なケーキを眺めながら二人でワインを飲んでいた。

パーティーは、ほぼ新喜劇のディナーショー状態であった。本日の主役である新喜劇は、一
人ステージでいろいろな姿になり、一人でいろいろなネタを披露していた。
コント、一人漫才、だじゃれ、新喜劇ちゃん音頭…
特に最後の新喜劇ちゃん音頭では、会場の息が一つとなり、盛大なパーティーとなった。

パーティーも終わり、参加者は去り際に新喜劇に誕生日プレゼントを渡して帰るという仕組みになっている。
フラッシュは変装用のかつらを、丸出しは自分とおそろいの黒スーツ一着を、親友のカエル先生は自分と新喜劇の二人が描かれたテレホンカード…まさに『親友テレカ』をプレゼントした。
それに対して新喜劇は、
「おいおい、せめて図書カードにしてくれよ〜」
と言った所、カエル先生は、
「テレホンカードの方が、使い道があまりない…つまり、使わずにすむじゃないですか!」
と返した。
新喜劇は感動したのか、もらったテレカをぎゅっと抱きしめた。
「ありがとさん…俺の大事な親友…」
カエル先生は、そんな新喜劇をちらりと見て、ゆっくりと体育館を去った。

そして、最後に体育館に残ったのは、オーロラであった。
「ロラちゃん…プレゼントは?」
「それが…朝に電車の中に置き忘れてしまったの、…ごめんなさい」
新喜劇はそんなオーロラ
に近づき、頭をポンと叩き、
「忘れたんなら探しに行けばいいじゃねぇかよ!…なんなら、一緒に行くか?」
「え…?」
思わぬ展開に、オーロラは思わず顔を赤らめる。
「ほらほらぁ、早くしないと誰かにプレゼント取られちゃいますよ〜?」
「あ…っ!」
新喜劇はオーロラの手を取り、そのままでんでこ駅へと走っていった…


そして。
「はぁ…なんで招待客のはずの僕が掃除をしなきゃなんないのかなぁ…」

誕生日パーティーの後片付けは、全てカエル先生に任されたという…。


おしまい


ちなみにカエル先生はまだ呪いにかかる前なので人間の姿です。
 

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