おぞフラ!

□第4話・優等生は元女王!?霊感少女・卑弥呼!
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朝、おぞうはテレビを見ていた。
『昨日発見された遺跡は、あの邪馬台国のものであった可能性があると、考古学者のロンジーさんは…』

テレビでは、人気女子アナウンサーの『名無しさん』が、マイクを手に、考古学者にインタビューをしていた。
「…あ。
ワタクシ、もう行かなくては!」
おぞうは鞄を持ち、でんでこ学園へと向かった。


その日の一時間目のオーロラのクラスの授業は英語だった。
しかも、今日は小テストがある。
クラスの女子達は、ある一人の少女の机にたかっていた。
「ねぇねぇ卑弥呼ちゃん!英語の小テスト、どのあたりが出るのか占ってよ〜!」
「私、このままじゃ赤点だよぉ〜!」
卑弥呼という名の少女は、そんな女子達にこう言った。
「…私の力に頼るくらい、あなた達は頭が悪いのね。」
女子生徒達は、気を悪くしたのか、
「っ…本当は占いの力なんかないんじゃないの!?
それに、あなたが治めてたっていう邪馬台国も幻って噂だしね!」
「そうよ!嘘つきは泥棒の始まりよ!」

しかし、卑弥呼はそれだけの言葉では負けるはずがなかった。

「嘘だというなら嘘だと思っていることね。
今日テストに出る範囲は10問中4問が読みを答える問題だと占い結果に出ているから、いつもよりは楽に点を取れるんじゃないかしら。…さすがにどの問題が出るかまでは占わないけど。」
「ホントなんだろうね!?」
「あ、カハラ先生来たよ!」

ガラガラと扉を開け、オーロラが入ってきた。
生徒達は、オーロラが来たからか、各自、席についた。

小テストの結果は、卑弥呼の占いが見事に的中した結果となった。
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