Love you!

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まさか


全部ばれたのか?










いや、まだだ。

ど天然のことだからまだあの事だけは絶対にばれてはいないはず…




「ちゃんと鍛えてたんですか?こんなに細くなっちゃって。町を守れませんよ」






………ですよね!


実は僕は幼少期から女であることを隠してきた。戦いの中で逃げ回るより立ち向かいたかったから


隠して、修行をつけてもらって、幸せで…。


僕が2人から離れたのは真実がばれそうで怖かったからなのだ


嫌でも膨らむ胸や、体付きは隠せるもんじゃない。だから、幸せも恋心も捨ててきたっていうのに、こいつは…



「聞いてるんですか?」



『人違いじゃないか?僕は名無しさんじゃないっ』



「嘘吐きは変わりませんねー」



カチン、ときて僕は墓穴を掘ることになる。


『だ、誰がうそつ…あ』



こういうとこも、変ってない。

昔もこうしてよくからかわれた



「なに黙ってるんですか。鍛え直しですよ。悟飯さんとの約束ですし」



『意味わかんない。僕は、もう、戦わないんだ。放っておいてくれないか』



「嫌です」



『は?え、ちょ、やぁっ!』



ふわりと。

空を飛ぶ久しぶりの感覚。

トランクスは僕を小脇に抱え、いつまとめたのか知らないが僕の荷物まで持ち、村の人に別れを告げながら高速で飛びはじめた。



『止めろよ降ろせー!』



「暴れると落としますよ」



こいつ…!


早すぎて目は開けられないし口喧嘩では勝てない。



降参しかないのか…



きっと向かうはカプセルコーポレーションだろう



今はただ向かい風に耐えつつ脱走計画を練るのみだ。






(計画、始動)



(冗談じゃない…!)




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