Love you!
□3
1ページ/1ページ
まさか
全部ばれたのか?
いや、まだだ。
ど天然のことだからまだあの事だけは絶対にばれてはいないはず…
「ちゃんと鍛えてたんですか?こんなに細くなっちゃって。町を守れませんよ」
…
………ですよね!
実は僕は幼少期から女であることを隠してきた。戦いの中で逃げ回るより立ち向かいたかったから
隠して、修行をつけてもらって、幸せで…。
僕が2人から離れたのは真実がばれそうで怖かったからなのだ
嫌でも膨らむ胸や、体付きは隠せるもんじゃない。だから、幸せも恋心も捨ててきたっていうのに、こいつは…
「聞いてるんですか?」
『人違いじゃないか?僕は名無しさんじゃないっ』
「嘘吐きは変わりませんねー」
カチン、ときて僕は墓穴を掘ることになる。
『だ、誰がうそつ…あ』
こういうとこも、変ってない。
昔もこうしてよくからかわれた
「なに黙ってるんですか。鍛え直しですよ。悟飯さんとの約束ですし」
『意味わかんない。僕は、もう、戦わないんだ。放っておいてくれないか』
「嫌です」
『は?え、ちょ、やぁっ!』
ふわりと。
空を飛ぶ久しぶりの感覚。
トランクスは僕を小脇に抱え、いつまとめたのか知らないが僕の荷物まで持ち、村の人に別れを告げながら高速で飛びはじめた。
『止めろよ降ろせー!』
「暴れると落としますよ」
こいつ…!
早すぎて目は開けられないし口喧嘩では勝てない。
降参しかないのか…
きっと向かうはカプセルコーポレーションだろう
今はただ向かい風に耐えつつ脱走計画を練るのみだ。
(計画、始動)
(冗談じゃない…!)
.