Love you!

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『トランクスー』



「…」



『トランクスー』



「…」



『トーラちゃん』



「…何ですか」



『降ろせ』



「嫌です。逃げる気でしょう」



ちぃ、バレていたか。


トランクスの肩にぶら下がっていた僕は、持ちにくいとのことで肩に担がれていた。くそ、降りれない。

女子の体力で昔のように修行できるとは思えないし、何かとバレてしまう前にさっさと消えたいのだがなぁ。


考えを巡らせていると案外早くに部屋へ着いた。


「この部屋を使ってください」



『んー』



「隣は俺の部屋ですから、脱走したら即分かりますよ」



『えっ、ちょ監獄』



部屋は文句ナシに綺麗だ。


だけど。


だけど。


一応まだトランクスのこと好きだし


大好きだから隣部屋とか心臓によろしくないし



それになんで


『なんでそんなに厳重注意なんだよ!』



「しょうがないじゃないですか。名無しさんさんは逃げ足速いから」



『なんてことだ…』



がくりと脱力。


そんな僕に彼は今日一番の笑顔で一言。



「明日は5時起床ですよ。早速修行です!」



『鬼ー!』








(天然orドS?)



(お風呂も見張りましょうか?)



(それだけは勘弁してください)


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