book1

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7月になった

もう少しで夏休み


葵「夏休みどっか行こうよ!」

狩屋「いいね、どこ行く?」

剣城「海…とか?」


夏休みの計画を立てながらふと、外を見ると天馬くんたちサッカー部が練習に励んでる

もちろん霧野先輩も


狩屋「最近サッカー部練習張り切ってるね」

剣城「地区大会が近いからだって天馬が言ってた」

狩屋「…ふーん」


道理で最近、霧野先輩に会わない訳だ

ずっとサッカーしてたのか


葵「はいはいよそ見しない
予定決めるよ!」


葵ちゃんの言葉で向き直る


狩屋「(早く夏休みにならないかなー)」


何もない天井を見上げ小さく息吐いた





神童「よし、休憩にしよう」

天馬「疲れたー」

影山「今日の練習は一段とハードだねー」


神童の合図でみんなベンチに戻る

汗で張り付く髪がうっとうしい


神童「調子良いみたいだな、霧野」

霧野「ああ
この調子で地区大会に挑みたいな」

神童「あまり張り切りすぎるなよ」

霧野「分かってるって」


額に流れる汗を拭ってドリンクに手を伸ばした

なんとなく校舎を見ると、2階の窓から水色の髪が見えて

思わず目を離せなくなった

やっぱり、狩屋だ

いつもの面子で楽しそうに談笑してる

可愛いなって今更思った


神童「そういえば、終業式の次の日夏祭りあるらしいぞ」

霧野「へえ…、今年は早いな」

狩屋から目を逸らさず応える

そっかもう夏休みか


神童「狩屋を誘って行ったらどうだ?」

霧野「来てくれると思うか?」

神童「お前次第だろう」


ダメ元で誘ってみるか

ドリンクを飲み干した



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