book2

□目があった
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ぱちっ


「(まただ…)」


最近霧野先輩とよく目が合う

なんていうか、視線を感じるのだ

1人の時も天馬くんたちと居る時も

何か視線を感じて辺りを見ると必ず居るのが霧野先輩

俺何かしたっけ?


「あの」

「何だ?」


耐えられなくなって本人に直接聞くことにした


「俺、先輩に何かしましたか?」

「何もされてないけど、何で?」

「だって先輩俺のことめちゃくちゃ見てくるじゃないですか」


あんなに視線を投げてくるんだから何か無い訳がないだろう

直接言ってこないなんて

俺が言うのも何だけど陰湿だ


「……」

「何で黙るんですか」

「狩屋ってほんと鈍いよな」

「は?」


若干哀れみの目を向けてきたのがムカついたのでとりあえず脛を軽く蹴っておいた


「俺鈍くないです」

「いや鈍いだろ」

「何でですか!」

「だって好きな人のことずっと見てたいって思うのは自然だろう?」

「知りませんよ




…好きな人?霧野先輩好きな人居るんですか?!誰?!」

「…お前それで自分鈍くないっていうんだから怖いわ」


そのまま何処かへ行ってしまった先輩の後姿を見ながら

俺は首をかしげた

だから俺鈍くないし


ぱちっ


霧野先輩が振り返って


目が合った


「(ん?何か口動かして言ってる…?

ば…か…?)

誰が馬鹿だ!」

「(気づけ馬鹿って言ったんだけど)」





鈍感な狩屋の話でした!

狩屋って大事な部分は聞いてないイメージがあります

霧野先輩は日々頭をかかえることでしょう!

リクありがとうございました!





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