未来を知る私は。【文スト】【長編夢小説】
□Prologue
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「文スト23巻買えた~!」
さっき書店で買ったばかりの本を抱きしめ、スキップしながら家に向かう
私は月乃 莉菜何処にでもいる文豪ストレイドッグスという漫画が大好きな女子中学生だ
「22巻ゴーゴリが計画した脱出ゲームも
賢治くんと鐵腸さんの戦闘も気になるところで
終わっちゃったし……早く読みたいな……!」
交差点にさしかかったので
信号を見ると赤だった為、のんびりと待つ
「きゃああああああ」
突然悲鳴が上がり思わず振り返る
「……え?」
振り返ると目の前に血のついた刃物を持った方がいる
避けなきゃと思ったが刃物と私の体の距離は僅か
グサっと肉が切れる音がした
その後、私の身体に痛みが走る
「ゔ……」
刃物を抜かれ、力なく座り込む
血がどんどん外に出ていく
痛い、嫌だ、死にたくない
「文スト23巻……まだ見…てな…いのに……」
暗転、ここで私の記憶は途切れた
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「……お……さん、お嬢さん!!」
「……ん……」
体が動く……まだ死んでいないっていうことは病院……?
助かったんだと思って目を開けると
目に飛び込んできたのは文ストの太宰さんにすごく似てる男の人
周りを見渡すと私がさっきいたところでも病院でもない
まるで魔都 ヨコハマだ
「よかった、目が覚めたかい?」
「……?」
「君、ここで倒れてしまっていたんだけど、大丈夫かい?」
思考が追いつかない、でも1つの可能性がある
夢小説とかでよく見るあのパターン……
も、もしかして……私………
「て、転生しちゃった……?」
「……?」
男の人は怪訝そうな顔で首を傾げた