未来を知る私は。【文スト】【長編夢小説】

□人生万事塞翁が虎 其の一
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私の名前は月乃莉菜

目を開いたら文豪ストレイドッグスという漫画の登場人物の太宰治に似ている方の顔があって非常に困っております

「えっと……助けて頂き有難う御座います…?」

「道端で倒れている方を助けるのは当然のことですよ。よければ、この後、私と心中していただけないだろうか?」

「??」

突然の心中の申し出に驚く
もしかしたらこの人、本当に太宰さん説出てきた……
まず、名前を伺ってみよう

「あの…貴方のお名前は……?」

「ああ、失礼しました。私の名前は太宰治と申します。お嬢さんのお名前は?」

嘘でしょ!!?
この人が文ストの太宰治説、本当説出てきちゃった!?
私 夢を見てるのかもしれない……

「私は月乃莉菜と申します」

なんとか平静を装って言えた……

あ、そういえば心中の返答してない
勿論、答えは決まってる、YESだ
絶対に死なない筈、だから1度自殺というものを……!

「私でよければ心中しましょ?」

そう言うと太宰さんは

「では、あの川で入水しましょう!」

あの川____鶴見川を指差し、言った

「はい!」

そして2人でドボンと川へ入った

水中で目を開くと太宰さんと目が合い、微笑んでくれた
お美しい……(
意外と川の水は綺麗らしい



しばらく流れていると息が苦しくなった

まあ、絶対に死なないと思ったから心中を引き受けたんだけど、わんちゃん死ぬかも……

『ええい!』
という声が聞こえた、この声は絶対敦くんだ
知らない人を助ける為に川に飛び込むなんて優しいな……
と思いつつ、私の意識は奥底に沈んでいった
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