展覧室

□Trick or treat
1ページ/2ページ

「アスラン!!アスラン!!」
わたわたと慌てながらキラはアスランに駆け寄ってくる。
「キラ、どうしたの??」
どことなく欝陶しそうなアスラン。
「どことなく欝陶しそうだね」
「そうか?それより何の用事だ??」
「あぁ、うん!!そうだった。あのね、アスラン!!もうすぐハロウィンだよ!!」

「だから?」
「はいVv」
ずいっ、とキラはアスランの前に手を出す。
「Trick or treat!!」
あぁ、そういうことか。
と、心の中で納得するアスラン。
「菓子ならあるからあげるよ」
はい、とキラの手にのせる。
しかも平●堅イメージソングのフランだ。
「!!!!!!!?????」
ピシィ!!!!
音を立ててキラが石化する。
「どうした?」
「なんでもってるわけ〜!?」
「何でって言われてもな。シンにもらったんだ」
はぁ──────!?!?!?シンってあの頭がウニ(失礼だろ)みたいでさりげな〜く、ほんとにさりげな〜く、アスランのことを狙ってるぅ、あのシン?!
「シンがもうすぐハロウィンですし、悪い虫が変なことをアンタにするのを防止するためって、箱でくれた」
ほら、とキラの目の前に大人買いされたフランが大量に……。
悪い虫って僕のこと??やだな、心外だよ。あのひよっこったら。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ