詩・短編
□白
2ページ/4ページ
「親愛なる貴方へ言い残したい事」
わたしがこの世界からいなくなっても、あなたは此処にいてください。
あなたがいる世界なら、好きと言える。
この身体が朽ちて果ててもきっと、わたしの魂は此処に留まり彷徨うでしょう。
だからそのとき、あなたがいてくれれば救われるから。
ときどき、そっと思い出して。
悲しんでほしいとかじゃない、ただわたしがいたことを思い出して。
あんなことがあったね、こんな話をしたねって。
ふっと笑って懐かしんで。
そしたらわたしも、幸せに笑うから。
わたし、この世界にいたんだって、この世界に生まれてよかったって。
そう感じれる気がするから。
わたしがいなくなったとき、あなたはわたしの存在した意義をおしえてくれる人だと思うの…。