詩・短編
□結想
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何気ない会話の中に、見つける。
笑っているのに、悲しそうな、寂しそうな、遠くしか見つめない瞳。
馬鹿馬鹿しい会話を続けながらも、あたしの心は曇っていく。
話してくれればいいのに、悲しみも苦しみも寂しさも全て。
キミ自身にもわからない漠然とした闇だって、伝えようとすれば何か変わるかもしれないじゃない。
キミの悲しみはあたしの苦しみ。
なのに、あたしがどんなに想っても、キミは心を開いてくれないの?
キミのためなら、あたしは何だって出来るのに。
キミばっかり、ズルイよ。
キミはあたしの涙を拭ってくれるのに、あたしはキミの涙を見たことが無い。
あたしじゃあ不満?あたしには癒せないの?
悔しい。自分の無力さが憎い。あたしに頼ってくれないキミが嫌いだった。
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