家庭教師ヒットマンREBORN!

□愛しい前髪
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「へ?」
「…これから急ぎで大事な用があるんだから早く切り揃えてよね」
「……。」
「…時間がないんだから…早く」
「恭弥、」
「右だけ髪が短いまま人に会うなんて、僕のプライドが許さないから」
「きょーや…」
「だから…、今はあなたに切って欲しいんだけど」
「キョ…ヤ……」
「僕に何度も言わせないでくれる?これだからあなたはいつまでもへなちょ─」
ぎゅむ
「ちょ…!痛い」
「ごめん、へなちょこで…成長しなくて、ごめんな。でも……俺が恭弥を大切に想う気持ちは毎日でっかく成長してるから!」
「………。」
ザクッ
「痛ッ!何だよ!!!?なんでハサミで刺すんだよ?!」
「うるさい。あなたはただ黙って髪を切ればいいの」
「ぶー…。…痛い(泣」
「当然の報いだよ」
「俺、何か恭弥の気に触るようなこと言ったか?」
「うるさい」

あなたは馬鹿だよ。

あなたの一言一言が


「………。」


僕を掻き乱すことに



きづいてないんだから。
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