家庭教師ヒットマンREBORN!

□それ以上の繋がり
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「ふぅ、」
仕事にようやく一区切りがついた雲雀は、お気に入りのピーチティを飲みながらまたぼんやりと外の景色を眺めた。
「…群れてる」
気にも止めていなかったが、いつの間にか下校時間になっていたらしい。
赤、青、緑、半透明。
三階から見ると色鮮やかな傘が、アスファルトに咲き誇る花畑のようで、それがどうも雲雀には群れているように見えるらしいのだ。
「咬み殺さなきゃ…ん?」
そんな中、雲雀の目を惹くモノがあった。
花畑には似ても似つかない、黒いカタマリ。
「へぇ…」
校舎から続々と出ていく集団に対し、カタマリは唯一学校へと歩みを進める。
周囲と溶け込もうとしない一匹狼のようなカタマリと自分を重ね合わせ、雲雀はそれに興味を持った。
コクリ…
雨の影響で冷えた風に髪を撫でられながら、ゆっくりピーチティを流し込んだ。
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