短詩もどき

□41〜50
1ページ/1ページ




041. 慰めた言葉が幻だったとしても

(ああ、君はきっと笑うのだろう)



042.昨日聞いた波の唄



いまもどこかでゆらゆらうらうら



043. 眩しくて見えないのも

真っ暗で見えないのも



結局は同じなんだろう



044.染み込んだ

君が

僕を

蝕んで


045.心の肉片喰らって喰らって



046.君に侵食されるのなら、それはそれで良いかもと思えて



047.逢う魔が刻から夢が歌う



048. 手を伸ばしても決して届かないのに


(それでも求めるぼくはなんて滑稽なんだろう)



049.指の隙間

落ちた砂

嬉しそうに微笑を湛え



050.さよならから響く鈴の音が余りに澄んだ色だったから

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ