短詩もどき
□41〜50
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041. 慰めた言葉が幻だったとしても
(ああ、君はきっと笑うのだろう)
042.昨日聞いた波の唄
いまもどこかでゆらゆらうらうら
043. 眩しくて見えないのも
真っ暗で見えないのも
結局は同じなんだろう
044.染み込んだ
君が
僕を
蝕んで
045.心の肉片喰らって喰らって
046.君に侵食されるのなら、それはそれで良いかもと思えて
047.逢う魔が刻から夢が歌う
048. 手を伸ばしても決して届かないのに
(それでも求めるぼくはなんて滑稽なんだろう)
049.指の隙間
落ちた砂
嬉しそうに微笑を湛え
050.さよならから響く鈴の音が余りに澄んだ色だったから