詩もどき

□幻覚
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朝日を背に佇む君に

眼をやることが出来ずに嘆いた

今日の輪郭をなぞり続ければ

やがて来る今日が解決してくれると願って



黄金を背負った君の姿に

声を掛けることが出来ずに悔やんだ

明日のしっぽを掴めれば

罪が洗い流されると信じて



暗黒を孕んだ君の肌を

触れることが出来ずに焦った

昨日を見つめなおすことが出来れば

君が赦してくれると思って






でも、目の前に居る君は幻覚


end

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