短詩もどき
□61〜70
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061.例えそれが咎だとしても
062.それが君だというのなら
063.愛なんていらない
哀れみもいらない
友情なんて以ての外だ
唯、純然なる堕落を
064.丸めて捨てた藁半紙の中に君が居た気がして
ああ、結局は気がしただけ
065.ふたつに分かれた指輪に真紅の口付けを捧げましょう
066.なぞり続ける罪悪と荒れ果てた後悔を
067.恥の上塗りに苦悩を垂らせ
そしたら愛してあげよう
068.あの空が偽ることなく本性を語るから
069.荒削りな断罪は精密な罪罰に乗せよう
070.死に損ないの苦痛よりも生き損ないの悪夢
end