大体置き場。
□だいすきなひと。
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『時間が出来たんだけど、会えないかな?』
とダイゴさんから電話をもらい、ボクはダイゴさんの家に来た。
今は、お茶とお菓子を取りに行ったダイゴさんを、ソファーに座って待っている。
ダイゴさんは仕事が忙しい人で、中々会えないなんてこともしょっちゅうある。だからこうして会える日は、凄く嬉しい。……何だか恥ずかしくて、そんなこと言えないけど。
そんなことを考えてぼんやりしていたら、ダイゴさんが戻って来た。
「僕が呼んだのに、待たせてごめんね」
「いいですよ、そんなに待ってないし……」
ダイゴさんは、本当に申し訳なさそうに謝りながら、ボクの隣に座った。
そのまま暫く、二人でお茶を飲みお菓子を食べながら他愛もない話をしていた。
やがて、お互いにお茶を飲み干し、お菓子を食べ尽くした頃、ダイゴさんが行き成り、ボクを正面から抱き締めた。
「ルビーくん、」
「な、何、ですか、ダイゴさん?」
「最近、また中々会えなくて、ごめんね」
「べ、別に……仕事、忙しいんですし。仕方ないですよ。ボクなら、大丈夫です」
大丈夫、なんて、嘘。本当は、毎日でも会いたい。
でも、そんなこと言ったらこの人を困らせてしまうから。だから、寂しいのを隠して言う。
「……ルビーくん、本当にそう? 寂しく、ない?」
「っ!」
何でこんな、行き成り図星を突いて来るんだ。……本音をぶちまけたくて、どうしようもなくなりそう。
「キミは普段、わがままとか全然言わないで、『大丈夫です』って言うから、いつも、本当は寂しいのに、それを隠して『大丈夫』って言ってるだろう?」
「ダイ、ゴ、さん……」
「違うかい?」
「……それ、は……」