ゲーム短編小説置き場

□NOTICE
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 自分の気持ちに気付いたのはいつ頃かと聞かれて、即答できる人はあまりいないと思う。でも−−



 「うわぁ!何してるんですか、ルーテさん!!」
アスレイは目の前にいる幼なじみが手に持っているものを見て青ざめた。彼の幼なじみ−−ルーテが持っていたのはヘビだった。手に持っているのは1匹だが、足元には何匹もいる。
 「何って、ヘビを集めているのですが?」
ルーテは眉1つ動かさず、そう言った。アスレイは2・3歩後ろに下がって、改めてルーテに尋ねた。 
「ルーテさん…何でヘビを集めているんですか?」 ルーテは納得したように頷くと、さっきと同じ口調で答えた。
「アスレイクモの次にヘビが苦手でしたよね。ここはヘビの種類が豊富ですし、苦手克服をと思いまして」 アスレイは目眩がした。自分のためにやってくれているとは分かっている。
だが−−
 ルーテは更に言葉を続けた。
「クモの時のデータを基にして、今度は愛嬌のあるものを選んでみました。」
 そうは言うものの、ルーテの足元にいるヘビ達は「愛嬌」という言葉からは程遠い外見を持っていた。
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