ゲーム短編小説置き場
□入浴作戦
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深夜、いつも通りに探索に行った九龍は1時間早く寮に帰ってきた。
「やっぱ1人はつらいなー」それにも関わらず、彼は口元に笑みを浮かべている。
1人で遺跡に向かったのも、1時間早く帰ってきたのも、全てはこれから行うことのため。
それを思い浮かべれば、披露すらも嬉しく感じる。 だが、油断は禁物だ。
九龍は前もって用意しておいた荷物を持って部屋を出た。
朱堂も顔負けの素早い身のこなしで移動していく。
そして、とある入口で立ち止まった。
キョロキョロと辺りを見回す。
誰もいないことを確認して、九龍は素早く、かつ静かにその部屋へと入った。
九龍の入ったそこは――寮の大浴場。
服を入れるための籠が全て空っぽなのを見た彼は満面の笑みを浮かべた。
「やったーー!待ちに待った大浴場!!」
そう言いながら服を脱いでいく。
何重にも着ている服を脱いでいくと、その胸が段々と膨らみをもっていく。
それもそのはず、九龍は男子生徒として転入してきたが、実際の性別は女だった。
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