01/18の日記
18:06
鍋パーティー
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正月に書いてたけど、途中で進まなくなってしまったもの。
セルジュの家の前で、インターホンを鳴らした。
玄関の扉を開けて、出迎えてくれたのはラフィスだった。
「やっと来た。もう準備は出来てるぞ」
「準備が早すぎるんじゃない?」
ラフィスにそう言ってやると、確かになんて言いながら笑っていた。
「まっ、あがってよ」
ラフィスにそう促され、僕とニール、ハレルヤ、アレルヤ、ティエリア、刹那、そしてライルがラフィスの家にお邪魔させてもらった。
通された部屋は、以前ゴールデンウィークに泊まったときにみんなで一緒に寝たリビングだった。
そこには、大きな長方形の机がおかれていた。グツグツと煮えた鍋とその鍋の番でもしていたのかセルジュがいた。
「待ってたよ」
箸を片手にセルジュはそう言った。
ダイニングキッチンの方に、二人のおじさんとおばさんが優しく笑って迎えてくれた。
いつ来ても、この家は温かくて羨ましかった。
「ほらほら、さっさと座る」
またまたラフィスに促され、みんなそれぞれの場所に座った。
鍋の前には、セルジュがすでに座っており、その隣を当たり前のようにハレルヤが座った。
セルジュから時計回りに、ハレルヤ、アレルヤ、僕、ティエリア、刹那、ラフィス、ニール、ライルが座った。
ハレルヤだけじゃなく、僕もラフィスも当たり前のようにティエリアとニールの傍に座った。
やっぱり大事な人の隣には、座りたいもの。
みんなが座ったのを見計らってか、おばさんが僕たちによそったご飯を持ってきて、今年最後の鍋パーティーが始まった。
次々となくなっていく鍋の具。僕たちは黙々と食べていく中で、セルジュだけは鍋に具を入れたり、他の人の皿に出来た具を入れていたりもした。
N2「セルジュってばお母さんみたいだね」
N1「そうか?っと、ティエリア、野菜ばっかりじゃなくて肉も食べろ」
言ってる傍から、ティエリアの皿に肉を入れていく。こういうところとか、具材を入れるところが母親みたいなんだよ。
T「食べているつもりだ」
N3「いや、つもりなら駄目だろ」
少し離れた位置から、ツッコミが飛んできた。
それを見て、おじさんとおばさんは笑っていた。
N1「刹那は、肉だけじゃなくて野菜もしっかり食べて」
S「セルジュ」
N1「ん?」
S「おかわり」
刹那はそう言って、お茶碗をセルジュに突きつけていた。
セルジュは笑いながら、お茶碗を持ってご飯を入れに行った。
N「刹那…少しは遠慮ってものをだな…」
N3「大丈夫だって、刹那がいっぱい食べると思ったから、多めに炊いてる」
N2「しっかり食べて大きくなるんだよ〜」
豆腐を皿に入れながら、刹那にそう言った。身長、すっごく気にしてるみたいだからね。
無言で肉を皿に入れていくあたり、ムキになってるよね。
そうしていたら、セルジュが戻ってきた。何故か顔を赤くして。
H「どうしたんだ?赤いじゃねぇか」
N1「なんでも、ない」
ハレルヤを見て、また赤くなった。刹那によそってきたご飯を渡し、また鍋に肉と野菜、豆腐も入れていく。
おじさんとおばさんが何か言ったみたいで、二人でクスクス笑っていた。
気になるなぁー…なんて思いながら、おじさんとおばさんを見ていたら、
L「何見てんだ、レイリス」
ライルに不振がられた。
N2「ん?セルジュが赤くなった原因の元」
そうして、チラリとハレルヤを見る。
H「なんだよ」
N2「なんでもないよ」
まだ少し赤いセルジュを見て、僕もクスリと笑った。
鍋の具がすっかりなくなり、セルジュはせっせと雑炊を作り始めた。ご飯に卵、あとは少しだけ味付けをし、出来上がるのを待つだけなんだけどね。
A「今年も残り僅かだね」
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