短編の部屋

□サイクリング
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ある晴れた日…輝聖煌学園の裏にある、なだらかな海の見える丘の上…

そこで事は始まった…



綺麗な青空を見ながら、緑色の芝生に寝ころんでいた雅…



実は今、文化祭のクラス対抗の出し物…劇の練習をしているところだった。

3―Aの出し物は『王子と姫』



まぁ…聞いて分かると思うが、主役は王子と姫…

遠い国の王子と姫の恋物語…
この話は小明が作ったものだった…
小明は勿論、お姫様役…王子様役が海炎…亮は小明(姫)の従者…
そして俺(雅)が海炎(王子)の従者で騎士役…
この話を書いた小明は俺を王子にしたかったらしく…王子のセリフが全て俺の名前になっていた…。



だから逃げ出した…。



それから1時間くらい経ってから、夕華先生から俺が騎士役になったことをメールでよこしてきた。
まぁ…良かったつったら…良かったんだが…
5限目、イヤだとクラスから逃げ出したから、教室に帰りにくい…というのもあるんだが…
空を見てたら、教室に帰りたくなくなった…もっとこの綺麗な青空を見ていたくなった…この心地よい風に吹かれながら…




少し眠ってたらしい…
目をあけると、少し日が傾いていた。
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