けもＳＳ置き場
□かわってる？
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じ〜…っと、視線を感じる
振り向くと、パッと何かが壁に隠れる
「………」
「…！」
そのまましばらく見ていると、そろそろと顔を覗かせたカバネと目が合った
ピンと耳が立つ
首を傾げて、こちらの様子を伺っている
「…来ないのか？」
「！…んー…？」
「…ほら、今なら遊んでやるぞ」
「んん？むー…っ！」
抱き上げると耳をぴこぴこ動かして、きゅっとしがみついてくる
喉を撫でると、ごろごろと気持ち良さそうに目を閉じて、喉を鳴らす
「お前と会うまで、猫はにゃーニャー鳴く生き物だと思ってたよ」
「…んー…？」
こてんと首を傾げる
変わった鳴き方で不思議そうに鳴く
「カバネ、ニャーって鳴いてみ？」
「…？んーん」
耳を反らし、首を傾げる
コレは、…断られたって事なのか？
「むぅー…むー？」
何故かカバネは、口を閉じたまま鳴く
それでも、飼い始めたばかりの鳴く事すらしなかった頃に比べたら格段にいい
それに、ごろごろと嬉しそうに擦り寄られたらこのままで構わないと思ってしまう
（カバネ、ニャー）
（んー…？？むーっ！）
（………ダメか）
（ん！！）
20110125