小説置き場
□仕立屋工房短編集
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「フェイからのキスを要求する」
「………え?」
「もちろん口にな。まぁ、触れる程度でいい。それぐらいの譲歩はしてやる」
「え、あの…え?な…え?」
「今は苗の話はしてない」
「わ、分かってますよっ!そ、それぐらい…私、でもっ…!ただ、」
「"なんで突然?"か?」
「!…はい、そうです…けど」
「別に、ただフェイからされた事がないと思って要求してみた」
「そんな理由で!?」
「なに言ってるんだ、理由なんてそんなものだろう?という訳で、」
「む、無理です!駄目です!急にそんなっ…!こ、こ心の準備といいますか、その」
「俺が寝てると出来るのに、か?」
「っ!!!??」
「いつも寝たふりをするか、押し倒すか悩んでいたんだが…」
「な、なっ…嘘…起き、て!?」
「当たり前だろう」
「!?そんなっ…その、すみませっ…!」
「その姿が可愛いくてな」
「ふぇ…ぇ…?」
「起きてる時に見たい」
「え、えっ…?アースさん…?」
「という訳だ、まぁ…頑張ってくれ」
「え!?ちょっ…そ、そんなっ…!」
(早めに済ませないと襲いに行くからな)
(そんなっ!?聞いてませんよっ!!?)
20100331