創作・版権SSS

 
創作・版権ごちゃ混ぜの超短編置き場

思い付きだったり、ネタをまとめてみたり、突発会話文だったりと、とりあえずあまり意味はありません
書きたいものを書きたいままに書くだけ

創作は出来るだけ腐向けは避けるつもりですが混ざる事もあるかも

版権は仕立屋工房(誰が何と言おうとフェイ中心)のみとなります


◆澄色夜空 

空を見上げる

ぽつりぽつりと点在する星が弱く煌めく


手を伸ばす、遠い遠い空へと


薄曇りの空、冷たい空

それでも見える空

星をなぞるように揺らいだ指先を握る


目の前で開く手の平には何もない

分かっている

でも、星に触れたいと思った


見上げた夜空、何も掴めない夜空

星が散りばめられた夜空



ふと、緩む口元、白い吐息


「…あぁ、まだ、見えるんだ」


澄み渡ると言える程のものじゃない
けれど、何も見えない訳でもない

星が見える程度

それでも澄んでいる夜空



悪くないよね


「ほら、月も輝いているよ」


単純に笑う

でも、嫌いじゃない





END

「嫌いじゃないよ」ってだけ

2013/02/09(Sat) 02:37 

◆紫月へ続く星筋 


創作|エデル+ナル&ウィル


「星に任せようかな…」

「何を、ですか?」

「これからの僕の行き先を」


笑って言えば、返されたのは静かな微笑みと呆れたようなため息

「幸せが逃げるよ?」と言うウィルさんに「後で捕まえるから平気」と返すナルさんの会話は、どこかずれてる気がするけど2人には気にならないみたい


「どうしたの、急に」


兄弟なんだなぁ…と、見ていた僕に唐突に戻された会話の主導権

そんな変なことを言ったつもりはないけど


「そんな堂々とさ迷う宣言をされても困るだけなんだけど」

「そういう訳じゃないんだけど、ただ」

「ただ?」

「星は月に辿り着く方法を知ってるのかなって思って」

「月神様へ会うのではなく?」

「違うかな…?多分、月は比喩だから、僕が会いたい…会わないとならない人の事だから」

「星は道標、そう言いますからね」

「元々行き先不明の旅だから、星を辿る方がまだ目的があるか…」

「いや、目的はあるけど」

「どこにいるのか分からない誰かとの約束を果たす、漠然とし過ぎてる」

「まぁ…確かに、でもエデルさんには確証があるんでしょう?」

「うん、あるよ」


どこの誰かも分からないけど必ず会える、と

高い空に煌めく星々に願う



どうか僕を、彼の元へ導いて





END

長編のプロローグはこれをちゃんと詰めたものになる予定

主人公はエデルだと自分に言い聞かせないと、すぐにミルスター兄弟が主人公みたいになるのが難点

2013/02/06(Wed) 02:29 

◆ただ「触れたい」と思った 

仕立屋工房|アスフェ


「…あの、アースさん」

「んー…?」

「いつまで、こうしているつもりなんですか?」

「そうだな…」


言いながら腕の力を強めれば、小さく声をあげ、髪から覗く耳が朱に染まる
フェイの言う「こうしている」は抱きしめている事なのか、家事の邪魔をしている事なのか、あるいは両方か

邪魔をしたのは悪いとは思うが、せっかく腕の中に大人しく収まる彼女をなんの理由も無しに離す気もない


まぁ、抱きしめた理由なんて無いも同然なんだが

ただ、そこに居たから

ただ、触れなくなったから

ただ、それだけのこと


「嫌か?」

「ぇ…」

ぱっと顔を上げた彼女はどこか寂しそうな表情をしている
そう見えたのは思い上がりだろうか


「…ゃ、」

「ん?」


聞き取れなかった言葉に耳を傾ければ、控えめだが聞き取れるように


「嫌じゃないです…」


そう言って、彼女は顔を隠すように俯きながら小さく続けた


「もう少しだけ」


上目遣いで告げられた言葉

その言葉に完全に不意をつかれてしまった俺は、何も答えられないまま



………彼女の頬にキスをした。





END

相変わらずのバカップル←

2013/01/27(Sun) 01:49 

◆裏側の会話2 

仕立屋工房|フェイ+アース


「……終わった」

「?…アースさん?」

「もうダメだ…俺は、もうっ…!」

「どうしたんですか?私で良かったら何でも言ってください!」

「…っフェイ」

「アースさ「ハロウィンをやり忘れていた」…え?」

「フェイに魔女っ子衣装や吸血鬼の仮装をしてもらって、色々と悪戯をしようと考えていたのにっ…!」

「………(真面目な顔をしてそんなこと考えてたんですか)」

「気付けば1週間も過ぎていたなんて…」

「……(そのまま気付かなければ良かったんですが)」

「俺の計画がぁ…orz」

「……(一度ユラさんに診てもらうべきでしょうか)」

「いや、だが…まだクリスマスがあるな」

「…アースさん」

「お、なんだ?サンタ服のリクエストか?」

「違います。一度病院へ…いえ、ユラさんの所に行きましょう」

「?何の為に」

「アースさんの頭が心配なので…」

「至って正常だが?」

「それで正常だとしたら、ファン泣かせもいいとこですよ!放置期間が長いからってキャラ忘れてませんか?」

「フェイ…お前も大分黒い発言をしそうになってなかったか?」

「……それは、そうですが」

「…今年中に更新あるといいな」

「…そうですね」

「「………はぁ」」



END

更新待っていて下さる方に申し訳なさ過ぎる

2012/11/07(Wed) 01:59 

◆裏側の会話1 

創作|久遠+アラヤ


「ハロウィン素通りした」

「今さら何ですか?」

「だってハロウィンだよ?合言葉を言えばお菓子を貰えるイベントを無視された」

「?そんなにお菓子が食べたいなら買うなり作るなりすればいいのでは?」

「やだ」

「ワガママですね」

「ハロウィン限定品を食べ損ねたんだよ?気になってたのにパンプキンタルト!」

「イベントどうこうより、食べ物の恨みじゃないですか」

「そうだけど?」

「……はぁ」

「というより、最近の放置っぷりがすごいから、せめてイベントくらい何か更新すると思うでしょ?素通りしたけど」

「確かに」

「この行き場のない思いを食べ物に向けてみた」

「まぁ、でも…イラストは描こうとしてたみたいですよ?」

「そうなの?」

「下書きが気に入らず、日もなかったからそのまま放置されてますが」

「あぁ、うん…だろうね」

「絵の描き方を忘れないといいですね」

「文の打ち方もね」

「「………はぁ」」





END

どうしようか、本当に

2012/11/07(Wed) 01:37 

◆夢現に彷徨う想い 


創作|ナイトメア→久遠


それは哀しい夢だった

彼の命が終わり、二度と会えない
そんな当たり前を繰り返す夢


それは愛しい夢だった

甘いものに囲まれて、子供の様に笑う
そんな幼く満たされた夢


それは黒く汚れた夢だった

行き場を与えられなかった感情が渦巻く
そんな心を蝕む夢


それは白く輝く夢だった

喜びと慈しみに溢れて煌めいている
そんな心満たされる夢



それはとても色鮮やかに

それは果てしなく澄み渡り

それは底深くまで澱んで

それは鈍色の輝きを放ち


そして



儚く消えて逝く……そんな夢





彼はたくさんの夢を視る

きっとその内の殆どは忘れてしまってるだろうけど


優しくて愛しい、苦しくて切ない

淋しくて、哀しくて、何度も泣いた

日々の懐かしさに焦がれ、孤独に沈む


そこは夢の深淵

意地悪に優しく、彼の望む夢に魅せて、捕らえて、離すことはない



「…っ……」


寝台で眠る彼の頬を伝う一滴の涙


(痛い、哀しい、苦しい)

夢の中ではあまりに痛々しく弱り、虚ろな瞳で誰かを求めながら泣いている

眠る彼はただ静かに涙を流しながら、うわ言のように謝罪の言葉を繰り返す


その瞳がこちらを向くことはない

その声で助けを求める事もしない

幾つもの夢に閉じ込めても、何を奪おうとも、彼が見つめる者は変わらない



その心も体も命も欲しいけれど

彼が変わらぬ夢を見続けるのならば

今暫くはこのまま
幾重もの夢の檻の中に


夢から醒める事も夢が褪める事も赦さずに閉じ込め続けておこう



(イツカ 気ノ遠クナルヨウナ未来デ
コノ手ニ貴方ガ手ニ入ルマデ)





END

よくわからん←

とりあえずナイトメアの久遠に対する執着は半端ないよって話です

 

2012/10/17(Wed) 01:38 

◆薄墨色の空 

それなのに真っ白な雲


「雨だ」と誰かが言った

「鬱陶しい」と呟く声が聞こえた


(なんで…?)

そう思う自分は変わっているのかもしれない


墨色の空を見て、心でそっと願う

早く降りだしてくれないか

周りが見えなくなる程に


強く激しく降り注いではくれないか



(見たくないモノ全てを洗い流してはくれないなら、せめて一時…忘れさせてくれ)





END

2012/09/19(Wed) 16:41 

◆冷たい雨が好きなだけ 

 
創作|久遠+アラヤ


街灯りが遠く灯る闇の中

分厚く掛かる雲から途切れなく降り注ぐ雨

騒々しく木々を揺らす風


濡れて纏わり付く髪を払い、空を見上げて目を閉じる


物好きだな、って自分で思う

濡れた服は重くて、後で着替えないとならない事が億劫で、いっその事このままでもいいかな、なんて思う


たぶん自分はいま笑ってるだろう

自嘲の類いの笑みを浮かべて、何してるんだって自分に問いて


意味もなく空に伸ばした手は何も掴めないと知りながらも、何か掴もうとバランスを崩して、ゆっくりと視界を支配する空に自分が倒れていくのに気付くと同時に、泥濘んだ地面を蹴る音が耳に入る


「遅かったね」

「誰かさんが何のヒントもなしに行方不明になってくれたお蔭で」


はぁーっと深い溜め息付きの言葉

呆れ顔の君が泥だらけになる事を逃れた身体を支えて初めて、自分の身体が寒さに震えてる事に気付いた


「また風邪を引く気なんですか?」

「んー…そういう予定はないけど…」


僕に帰る気が無いことを知っている君は、一緒に濡れながら隣に居て、「帰らないの?」と聞けば「その気があるので?」と返してくる
「もちろん無いよ」と笑う僕に、君はまたひとつ溜め息を吐いて


「私は貴方と違って、雨に濡れた位で風邪を引いたりしませんからね」


「帰ると言うまで付き合いますよ」と鬱陶しそうに前髪を掻き上げた君に「じゃあ…もう少し」と僕はまた空を見上げる


別に何が楽しい訳じゃない

むしろ髪や服が濡れて纏わり付くのが鬱陶しくさえ感じているけど、小刻みに震える身体とか徐々に冷たくなる指先の感覚は嫌いじゃない

好きだと云うのも変だけど


寒くて、冷たくて、奪われる体温

隣に居る君は僕を真っ直ぐに見ていて、思わず「なに…?」と紡いだ言葉はか細く、君は呆れていた表情に少しだけ怒りを滲ませた


「前言撤回。帰りますよ」


返事なんて聞かずに腕を引いた君の手は温かくて、引かれるがままに付いて行く僕は君が見ていた理由を知りたくて立ち止まる

合わせて止まる君は「なんです?」と少し不機嫌になっていたけど、構わずに僕は言葉を紡いだ


「なんで僕を見てたの?」


少し考える素振りをした君に掴まれたままの腕を引かれ、抱きしめられて告げられる


「泣いてるかと思ったから」そう言う君に

「大丈夫だよ」と返した





END

微BL?

2012/08/12(Sun) 01:58 

◆癒しが欲しい… 

 
仕立屋工房|アース+フェイ


「最近…フェイからの癒しの供給が減った気がするんだ」

「そうですか」

「………」

「………。」

「………;」

「………。」

「……それだけ、か?」

「他に何か?」

「ほら、こう…優しい言葉の1つや2つ」

「優しい言葉が欲しいだけなのでしたら、私である必要はありませんよね」

「お前からじゃないと効果がない」

「そうですか」

「………」

「………。」

「………;」

「………。」

「……またそれだけか?」

「私も忙しいんですよ?疲れたのなら休んだらどうですか?」

「いや、まぁ…そうなんだが」

「では失礼します」

「え、あ…あぁ、……引き止めてすまん

……………。

…俺、何か怒らせるような事したのか」





END?

フェイのお怒り話?
誕生日記念小説が進まないから現実逃避

構って欲しいアースは頑張るしかない
 

2012/06/21(Thu) 15:37 

◆君に「おめでとう」を捧ぐ 

 
仕立屋工房|アース×フェイ


「…ッフェイ!!」

「はい!?」

「あぁ良かった、まだ起きていたか」

「え?えぇ…何かあったんですか?」

「いや、今日はお前の誕生日だからな。…プレゼントは間に合わなかったが」

「そんな…気になさらなくても」

「そうはいかない。今日だけはお前と一日一緒に居る予定だったのに」

「…アースさん」

「だから、俺にリボンでも付けてプレゼントしてみようかと思ってな!」

「あぁだからリボンを付けていたのですね。…むしろ何でそういう発想に至ったのかが疑問ですが」

「お前に何かしてやりたいという気持ちが先走って暴走した(真顔。」

「っ///しょ…っ、正直に言えば何でも許される訳じゃないんですよ!」

「そんな真っ赤な顔で言われてもな…嬉しくないのか?」

「…お気持ちは貰っておきます」

「気持ちだけ、か?」

「っ///」

「俺は要らないのか?」

「………貰ってあげます」

「そうか、じゃ「だから!」ん?」

「だから…その、あの…」

「なんだ?」

「っだ……、抱きしめて…下さぃ」

「いくらでも」





END

ギリギリセーフ!
今日中に何かしたかったんだ!
タイトルは真面目なのに内容はギャグ
そしてフェイがツンデレっぽくなる

ともかく間に合って良かった!何もしないのだけは避けたかったから(まぁ20分クオリティの会話文だけど←)当日に祝えたからいい、フェイ誕生日おめでとう!!

小説は今月中に更新予定。

2012/06/01(Fri) 23:57 

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