ブログ小話置き場2

□休日
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ある休日の昼下がり。
 
アゲートはベスビアのベッドで足をばたつかせていた。
 
「ベスビアー、つまんないーっ」
 
「ちょっと待ってろ」
 
仕事はもうすぐ終わるのに、恋人が自分のベッドで騒ぐものだから集中出来ないベスビア。
それはもちろんうるさいからではなく、時々見える腹や肩に目がいってしまうからである。
 
 
 
 
数分後。
 
「終わったぁ!アゲート、終わっ……………?」
 
振り返れば、さっきまで騒いでいた彼はおとなしくなっていた。
というかこれは……
 
「寝てる…?」
 
騒ぎ疲れたのか、アゲートはすやすやと眠ってしまっていた。
 
「全く…」
 
あどけない寝顔。
軍にとってはもはやただの人間だが、自分にとってはかけがえのない存在だ。
こんなに穏やかな気分になれるのも、きっと彼のおかげ。
 
 
 
 
そして夕方。
 
「ベスビアっ、どうして起こしてくれなかったの?!もう何処にも遊びに行けないじゃん〜っ」
 
「あんな可愛い寝顔のおまえを起こせるか」
 
「む〜…明日にはクラスターE.A.に戻らなきゃいけないのにぃ……」
 
怒った顔も可愛い、と言ったらさらに怒るだろうか。
 
「すまない、来週こそは出かけような。何処に行きたいか考えておけ」
 
「じゃあ遊園地!」
 
「わかったわかった」
 
苦笑しながら頭を優しく撫でられて機嫌が直ったのか、アゲートはニッと笑う。
 
「来週だよっ」
 
「あぁ」
 
たまにはのんびりした休日もいいものだ…そう思うベスビアだった。
 
 
 
 
 
「そういえばベスビア、俺が寝てる間、何してたの?」
 
「あ?あー………仕事だ」
 
「そっか!お疲れ様!」
 
本当はアゲートの天使の寝顔をずっと見ていた……とは言えないベスビアだった。
 
 
 
 
 
 
 
――――――――――――――
ベスアゲ久々ー!
バカッポゥ♪(落ち着け)
ベスビアは変態なくらいがちょうどいい。
2009.04.30
 

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