献上小説置き場2
□まさかの性転換
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ツナの部屋。
「いーやーだーっ!!」
ツナの服を脱がせにかかるザンザス。
これが外なら、間違いなく通報されている光景だ。
「せっかくなんだ、もっとよく見せろ」
「やだやだ!自分でもまだよく見てないしっ、なんか恥ずかしいし!」
だがそんな恥らう姿も、こちらとしては興奮する要素でしかない訳で。
ますますやる気が出てくるというものだ。
そしてザンザスは、服の上からツナの小振りな胸を掴む。
「ちょっ……」
「思った通り、小さいな」
カアァァァと真っ赤になり、「じゃあ触るな!」と言い返すも、揉まれると何だかいつもとはまた違った感覚に襲われた。
「ザン…ザスっ……なん、か…変だから…っ」
「………………」
ザンザスの元から少なかった理性が、今吹っ飛んだ。
少し力が弱くなったツナを無理矢理ベットに押し倒す。
「ザ……?」
「心配すんな、ゴムはつける」
「はっ?!ちょっ………バカァァァァァ〜〜〜っ!!!!」
母親やチビ達がいなくて幸いだったと、後で思ったツナだった。
もちろん残りの2組のバカップルも同じような状態だった。
そしてリボーンによると、バズーカの効果は1日のようだ。
長いような短いような……。
散々愛された後、ツナはベットでうつ伏せになりむくれた。
「ヨかったな」
「どこがっ…………」
「どうした?」
黙ってしまったツナの頭を撫でるザンザス。
「……ザンザス…やっぱり女の子の方がいいの…?」
「は?」
「だって、なんかいつにも増して張り切ってたし……」
ザンザスは盛大にため息をつき、ツナに覆い被さるように抱きしめた。
「カスが。何回言わせりゃ気が済むんだ。俺はおまえだから傍にいるし、キスもするし、抱く。性別どうこうじゃなく、綱吉が綱吉だからだ」
「だって……」
そこでザンザスはツナの肩に顔を埋もれさせた。
そして言いにくそうに呟く。
「……好きな奴がいきなり普段と違う姿になってりゃ、そりゃ興奮もするだろ…」
「ザンザス……」
次の瞬間、ツナはニコッと笑いザンザスを抱きしめ返した。
「ザンザス可愛い!」
「……カスが…」
両手で顔を包むようにすれば、ザンザスは少し赤くなって目を逸らしていた。
かつてこんなに可愛い彼がいただろうか。
つられてこっちも赤くなってしまう。
「……俺ってザンザスの事好きだったんだ…」
「今更か?」
「ん、再認識させられただけ」
「ハッ、これからも何回でもさせてやるよ」
お互い笑い合い、自然と唇が重なった。
その後、3人は無事男の子に戻り、万事解決となった。
だが……
「ツナ君に獄寺君に山本君、すごく可愛い〜〜っ」
なんと写真はリボーンの予告通り京子の手に渡り、そこからクラスメイト、さらには学校内にまで広まってしまった。
「うわ、これ沢田?」
「何コレ、合成?」
「なんか科学的に一時的にこうなったらしいよ〜」
「獄寺君綺麗!」
「山本先輩……」
このせいで、校内はしばらく賑やかだったそうな。
→後書き