献上小説置き場2

□恋の勝負を仕掛けましょう
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今最も売れているバンドチーム、ボンゴレ。
しかし、最近ではそのボンゴレに張る程に伸びてきているグループがいる。
 
その名もヴァリアー。
ヴォーカルの沢田綱吉、ギターの山本武、ベースの獄寺隼人、ドラムのリボーン、キーボードのランボ、この5人のメンバー構成のボンゴレに対し、ヴァリアーも全く同じ構成で売り出してきた。
つまりはヴォーカルがザンザス、ギターがベル、ベースがスクアーロ、ドラムがレヴィ、キーボードがマーモンだ。
 
出会いは生放送前の控え室。
ツナがヴァリアーの控え室へ挨拶をしに行ったところ、ザンザスに一目惚れされ、そのまま半ば強引に付き合う事になってしまった。
ヴォーカル同士が仲良くなれば、自然と他のメンバーも顔を合わせる事が多くなる。
今日がまさに、そうだった。
 
 
 
3時間の生放送歌番組の後。
ボンゴレとヴァリアーは一緒に打ち上げに行った。
 
「じゃ、じゃあ…お疲れ様でした」
 
ツナの言葉で乾杯し、宴会が始まった。
 
 
 
 
ザンザスはもちろんツナを離さず隣に座らせ、初っ端から飛ばして強い酒を飲んでいた。
リボーンはマーモンと知り合いだったらしい、2人仲良く……若干マーモンが嫌がっているようにも見えるが、懐かしい昔話をしている。
ランボは静かに飲んでいたレヴィの隣に逃げ込むように座り、安全を確保していた。
山本は何故かスクアーロと仲がいい。
聞けば、2人も付き合っているとかなんとか………いつの間に。
 
という訳で、そうなれば残るは獄寺とベルしかいなかった。
 
 
「よろしくねっ、隼人」
 
「…………」
 
獄寺は近づいてくるベルとなるべく距離をとろうとする。
だが人がいてスペースの狭いこの部屋で、それは無意味だった。
 
「知ってると思うけど、俺ベル。王子って呼んでもいいよ〜」
 
「呼ぶか!てか俺の事呼び捨てにすんな!」
 
「え〜…だって俺らの仲だし?」
 
「どんな仲でもねーよ!………俺は1人で飲む」
 
だがベルはめげない。
 
「つれない事言わないでさ〜、王子のモノになっちゃえよ」
 
「は?!絶対ぇ断る!」
 
さらに警戒を強めた獄寺は、ついに席をたった。
そしてツナの元へ行き「すみません10代目、俺少し抜けます。すぐに戻りますんで」と言って部屋を出て行った。
 
 
 
 
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