献上小説置き場2

□素直になるのが幸せへの近道なんです
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「はぁ〜〜ッ……」
 
絶頂を迎えてまだ少し快楽に酔っている綱吉は、頬を染めて力なくベッドに横たわった。
 
抵抗なんて、出来るはずもない。
本気で嫌だったら、大声で叫ぶなり何なりしている。
 
それをしなかったのはきっと……
 
 
 
「えっ?!」
 
途中で思考が途切れた。
お尻に妙な違和感を覚えたからだ。
いつもは出す働きしかしない所に、何かが侵入しようとしている……。
それがザンザスの指である事は明白だった。
 
「い、痛いッ」
 
「すぐ慣れる」
 
そう言いながら、ザンザスはいつのまに用意していたのかローションを指に取ってそれを綱吉の後孔へと持っていく。
ゆっくりではあるが、確実にソコはほぐされていった。
 
 
「ァアッ!」
 
だいぶ奥まで入るようになった時、ある一点を突くと綱吉の身体がビクンと跳ねた。
それに口の端を上げ、ザンザスは執拗にソコを攻めていく。
その度に高い喘ぎ声が室内に響いた。
 
 
「……もういいだろ」
 
何が?とザンザスを見れば、そこにはズボンを少しずり下げた彼の姿が。
分身はビンビンに勃って主張していた。
 
「えっ?!まさかそれ……」
 
「少しキツイかもしれねーが、我慢しろ」
 
「やっ、そんなおっきーの………ぅあッ!」
 
指とは比べ物にならない程の質量のものが中へ入ってきた。
内壁がギチギチと悲鳴をあげる。
 
「イタッ…痛いッ!!ザンザスッ、痛いよぉっ!!」
 
「ッ……力を抜け、綱吉……息を吐いて…」
 
「む、無理ぃ…」
 
綱吉の閉じられた目からは涙がこぼれる。
ザンザスは一旦挿入を止めると、その涙を舐めとり、優しいキスをした。
 
「…ん……」
 
綱吉の身体の力が少し抜ける。
その瞬間、ザンザスは一気に奥まで入れた。
 
「ンアァッ!!」
 
その衝撃に耐えきれず、綱吉は本日二度目の絶頂を迎えたのだった。
 
 
「くっ…」
 
綱吉がイった事で、中に挿入していたザンザスのモノが締め付けられる。
それになんとか堪えながら、ザンザスはゆっくりと律動を始めた。
すると精を放ったばかりの綱吉のモノも、また熱を持ち始める。
 
「若いな…」
 
「だっ…って……」
 
普段排出するという行為しかしない場所に大きなモノを突っ込まれて、こんなに気持ちいいなんて思わなかった。
確かに最初は痛かったけど、今は頭が真っ白になるくらい快感が押し寄せてくる。
 
「はぁっ…ザンザスッ」
 
「っ今度は…一緒にイくか…」
 
「う、うんっ……アッ」
 
 
そして律動も速くなり、2人の限界が近づく。
頭の上で押さえられていたツナの腕はとっくに解放されており、その腕は無意識にザンザスの首へ回されていた。
 
 
「ザン、ザスッ」
 
「綱吉…」
 
「ザンザスッ……す、好き…だよっ!」
 
「っ!……あぁ、俺も愛してる、綱吉」
 
ザンザスがそう言い終えた瞬間、一際強い衝撃が走り、綱吉は絶頂を迎える。
そしてザンザスもほぼ同時に愛する主人の中へ白濁を放ったのだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
午後7時。
夕飯の席に、綱吉の姿はなかった。
ついでに執事のザンザスの姿も。
 
「おや?綱吉はどうした?せっかく久しぶりに一緒に食事が出来ると思ったのに…」
 
残念そうにするのは、父親の家光。
それには使用人の1人が答えた。
 
「綱吉様は風邪をひかれたとの事で、部屋で療養中です」
 
「そうか…」
 
ちなみに久しぶりと言っていたが、つい2日前も家族揃って食事をしている。
だが妻と息子ラブな彼にとって、その2日さえも長いのだ。
 
「ツッ君大丈夫かしら?」
 
すると別の使用人が奈々の言葉に返す。
 
「執事のザンザス様がついてらっしゃいますから、きっと大丈夫かと」
 
「それなら安心ね」
 
奈々はそう言うと、食事を始めた。
家光もしぶしぶ食べ始める。
妻がいるだけでも嬉しいから良しとしよう。
 
 
 
 
 
一方、綱吉の部屋では。
 
 
「……痛い…」
 
「初めは仕方ねぇ」
 
「っだってまさかこんなにとはっ……イテテ…」
 
起き上がろうとして、またベッドに突っ伏す綱吉。
あの後、腰が痛くて起き上がれないのだ。
なんとか事後処理だけはしてもらったが。
 
 
「これも愛、だろ?」
 
そう言っていつも以上に嬉しそうに笑うザンザス。
そんな顔の彼を見れば、怒る気も失せてしまう。
 
 
「……とりあえず、キスはしていい」
 
「了解、主」
 
そして唇を交わした後に見つめあう2人の顔は、とても幸せなものなのであった。
 
 
 
 
 
 
 
→後書き
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